(最終更新日:2018.11.27)

日産・ゴーン会長逮捕に思うこと





日産のゴーン会長が有価証券報告書の虚偽記載で逮捕されました。2010年〜2014年の報酬約100億円を有価証券報告書に50億円と過少に記載していた疑いがあるみたいです。

検察と日産内部との司法取引で発覚して有価証券報告書に記載している以上、法人としての日産も何かしらの罪には問われるでしょう。

しかも有価証券報告書の虚偽記載となると普通に考えて日産自動車株の上場廃止も有り得るわけで。

まっ日本の司法は大企業には甘いので実際に上場廃止されるかは未知数ですが。

もちろん報酬額を過小に申告した罪は許されるもんじゃないですが、ルノー・日産などの世界的自動車メーカーの経営を仕切っている以上、100億円の報酬とか妥当だとか思ったりする。

高額報酬者に対する批判を意識して過小に申告したとも言われてますが、今から20年前に負債2兆円を抱えていた日産自動車の経営を立て直した功績は評価されるべきだとも思う。

コストカッターと言われるゴーン氏。『日産リバイバルプラン』などで不採算工場や不人気車種、約2万人規模のリストラなどの犠牲はありましたが、会社存続を守るのか労働者を守るかの二択に、経営者として会社を守るのはやむを得ない判断だと思うし。

自動車業界は下請けなどの裾野が広い業界である以上、自動車会社たった1社倒産するだけでも子会社・下請けへの打撃は大きいと思われる。

労働者の雇用を守るのも経営者としての責務ですが、短期的に利益を出すにはある程度の犠牲は必要だとも思ったりする。

そりゃ労働者も解雇せずにするのが一番良いやり方ですが。

会社の舵取りなんて上層部の判断次第。労働者は会社に守られているようで、歯車の一部というのは常に頭の片隅に置いていた方がいいと思う。

話は逸れましたが、日産のV字回復、燃費改ざんで傾いた三菱自動車の買収などで自動車業界の存続と雇用の確保など、ある程度の功績は評価されてもいいんじゃないかなって思う。

法を犯した事は残念ですが、カリスマ経営者と言われていますが長期政権もそれはそれで会社の私物化などの弊害はあります。

ソフトバンクの孫さんのような創業者なら少しは違ったかもしれませんが。

私のような庶民には50億貰おうが100億貰おうが同じようなもんぐらいの感覚ですが、そんな大金が毎年入ってくると私ら庶民にはわからない欲が湧いてくるんですかね。

『世の中お金が全てじゃないけど、何をするにしてもお金が必要』って思うのが私の考えです。

羽田空港に到着したゴーン氏を逮捕したみたいですが、証拠隠滅の恐れなどあるとは思えどもうちょいマシなやり方で逮捕できひんのかなとか思ったりする。

あれだけの経営者を逮捕するとなると株式市場の混乱など支障をきたす恐れもあるでしょう。

まっ私は弁護士でも無いので何ともいえませんが、逮捕するにしてもある程度の配慮は必要かと。

真相は取り調べ中な事もありこれから解明されていくと思いますが、残りの報酬の使い道が個人的に気になるところです。

電気自動車、IoT技術など自動車業界も転換期。

内燃機関エンジンという開発コストのかからない、大量生産が可能な電気モーター駆動の電気自動車の登場でテスラモーターなどのIT企業も自動車業界に参入していると思うと、自動車業界もこれから競争が激化していくのかと。

カリスマ不在の日産の今後の動向に注目されることでしょう。

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