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東証市場概況
2023年2月17日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-183円31銭(-0.66%)の27,513円13銭でした。
米PPIが市場予想以上の結果に。インフレ警戒による米国市場の下落を受け日本市場もリスク回避の売りが先行しました。
米国長期金利上昇3.8%台へ上昇、SOX指数の下落などで東京エレクトロンなど半導体主力株が下落しました。
1ドル134円台と円安基調になったことで、下値では押し目買いも入りました。
総じてグロース株は軟調でしたが、金利上昇により銀行株、鉄鋼や海運など配当を意識した銘柄へはしっかり買いが入りました。
米国市場情報
米国16日のNYダウは反落しました。
NYダウ平均 33696.85ドル(-431.20 -1.26%)
S&P500 4090.41ポイント(-57.19 -1.38%)
ナスダック 11855.84ポイント(-214.75 -1.78%)
米国市場取引開始前に発表されたPPIが市場予想を大幅に上回りFRBによる利下げが伸びると懸念され、3指標そろって下落しました。
またフィラデルフィア連銀景気指数も-24.3ポイントと予想-7.3よりも大幅に悪化。失業保険関連のレポートもまちまちと、米国市場の変動性を高めました。
またブラード・セントルイス連銀の発言が利上げを警戒、リスク回避の売りに押されました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆6692億円、売買高は11億1321万株でした。
東証プライムの値上がり株は617、値下がり株は1134、変わらずは86でした。
ゴム製品、鉄鋼、繊維製品、水産・農林、パルプ・紙など素材系と内需の一角が買われました。
精密機器、サービス、電気機器、鉱業などは下落、33業種で16業種上昇、17業種下落と拮抗した形になりました。
テクニカルでは前日の高値と安値を切り下げ下落。支えと意識される一目均衡表の転換線を割り込みました。
節目の27,500円は割り込まずに終えたことは投資家心理はそこまで悪化していないように思えますが、上髭が長いローソク足、MACDもデッドクロスになったことは警戒が必要です。
まとめと注目銘柄
テクニカルでは日米ともに調整しやすいところまできていたので投資家心理の悪化というよりは、インフレへの警戒はもちろんありますが、一旦は利益を固める動きといえます。
日本市場は週頭でも神経質としていたので、動きにくい相場は想定内でした。
来週は日本市場は23日が祝日で4営業日しかなく、22日未明に米国FOMC議事録発表と今週に続き一方的にポジションを立てるのが難しい週となります。
内需はもちろん、鉄鋼、海運など配当銘柄をメインとした物色も戦略としたいです。
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