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東証市場概況
2023年2月9日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-22円11銭(-0.08%)の27,584円35銭でした。
米国市場が3指標揃った下落となり、日本市場は週末のSQもありやや利益確定に押されました。
下げ幅は一時200円ほど下落しましたが、底値では安値を拾う動きや、取引時間中に発表されたトヨタ自動車やNTTデータの決算内容が投資家心理を冷やすほどではなく、引けにかけては下げ幅を縮め一旦はプラス圏内へ反転しましたが、終値では小幅安で取引を終えました。
米国市場情報
米国8日の米国市場は反落しました。
NYダウ平均
33949.01ドル(-207.68 -0.61%)
S&P500
4117.86ポイント(-46.14 -1.11%)
ナスダック
11910.52ポイント(-203.27 -1.68%)
前日はパウエル議長の発言が注目されましたが、本日はNY連銀ウィリアムズ総裁の発言が株式市場に動揺をあたえました。
インフレへの不確実性は高く、0.25%以上の利上げを意識しているとタカ派的内容が嫌気され、投資家心理を冷やしました。
またchatGPTを対抗としているGoogleのチャットボットが不正確な回答したため大幅に下落。
ナスダック指数の幅のある下落につながりました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆5791億円、売買高は10億4373億円でした。
東証プライムの値上がり株は980、値下がり株は761、変わらずは95でした。
繊維、ガラス・土石、非鉄金属、その他製品、鉄鋼など素材系がやや買われました。
電気・ガス、ゴム、陸運などは売られました。
テクニカルでは上下に髭のある陽線で、朝方は売りが優勢で取引開始。ボリンジャーバンドの1σに上値を抑えられ取引を終えました。
高値と安値は切り下げ形では下落継続ですが、下値では決算が好感された銘柄から買い戻しが入るなど日本市場の底堅さを感じられます。
懸念としては1/23と1/24にあいた窓を埋めるかがポイントで、25日移動平均線または75日移動平均線が横たわる26,900〜27,200円までは調整が入りやすい相場と言えます。
まとめと注目銘柄
注目していたトヨタ自動車(7203)の決算内容は、23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比18.0%減の1兆8990億円、通期計画の2兆3600億円に対する進捗率は80.5%となりました。
半導体不足や原材料価格高騰などのネガティブな面もありましたが、円安効果などもあり内容としては悲観するほどの数値ではない印象です。
またコスト削減や営業努力など定性的な面も評価に値する内容で、取引時間中に買い戻しの動きもありました。
テクニカルでは75日と25日移動平均線に挟まれる形で、本日の動きではどっちつかずですが、明日または週明け以降の動向で売買のエントリーを決めるのも良さそうです。
東京エレクトロン(8035)も本日決算で、23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比8.5%増の4702億円となりました。
また通期予想を上方修正、そして増配も発表などサプライズもある内容でした。
本日は2%ほど下落しましたが、明日以降200日移動平均線を一つの指標として、トレンドの確認したいところです。
個人的に3年前から注目しているフィンテックグローバル(8789)が本日の決算で、23年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比18倍の6.9億円となりました。
年々増収増益となっていて、投資額も1万円以下で買えるので一度注目してみてください。
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