東証市場概況
2022年11月16日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+38円13銭(+0.14%)の28,028円30銭でした。
本日の日本市場は、日本時間未明に起きたポーランドへのミサイル着弾により、米国市場が一時マイナス圏へ。地政学リスク警戒によるリスク回避の売りが先行しました。
バイデン米大統領によりロシアからのものではないとの発言で過度な警戒は緩み、下値圏では押し目買いも入り、下げ幅を縮小し節目の28,000円を超えて取引を終えました。
本日も半導体セクターは活況。東京エレクトロンのほかフェローテックなどのパワー半導体関連も大きく買われました。
米国小売業の決算ラッシュ、地政学リスクなどで上値を追う動きは限られたましたが、節目の28,000円を僅かに乗せて終えたことはそこまで投資家心理が悪化していないといえます。
米国市場情報
米国15日の米国市場は反発しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+56.22ドル(+0.17%)の33,592.92ドルでした。
S&P500は前日比+34.48ポイント(+0.87%)の3,991.73ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+162.19ポイント(+1.45%)の11,358.41ポイントでした。
米国10月PPIかインフレ鈍化を示す結果となり、買いが先行し一時450ドルを超えるほど上げ幅を拡大しました。
また米中両首脳が会談で、緊張緩和を掲げたことも好感されました。
午後からはロシアのミサイルがポーランドな着弾したとの報道で、ダウは一気にマイナス圏へ転じる場面もありました。
小売の決算も相次ぎ、ウォルマートやホームデポの決算内容が好感されダウを買い支えました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆5132億円、売買高は12億2549万株でした。東証プライムの値上がり株は940、値下がり株は821、変わらずは75でした。
鉱業、卸売、倉庫・輸送関連など資源関連、内需の一角がおもに買われました。
精密機器などは利益確定の売りに押されました。
テクニカル的には売りが先行して取引スタート。一時200円を超えるほど下げ幅を拡大しましたが、過度な地政学リスクがやわらいだことに加え、値頃感から徐々に買い戻され反転して取引を終えました。
ややリスク回避ムードが強く、積極的に上値を追う動きにはなりませんでしたが、一目均衡表の転換線などの支えと意識さらるポイントで下げ止まったことは、そこまで悲観的になる必要はありません。
CPI、PPI、米国中間選挙と各イベント迎え、油断したスキに再燃した地政学リスク。
何もないことよりも、常に何かあるという意識でリスク管理をしつつ株式投資をしないと認識しました。
前日の解説で情報・通信は注目と解説。マザーズ指数などを見る限り、大型株から小・中型株へ資金がシフトしているので継続して注目しましょう。
また米国のウォルマートやホームデポなど小売の決算も好調。
沖縄県内で総合スーパーを展開するサンエー(2659)など注目してみましょう。
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