日経市場概況
2022年5月17日の日経市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+112円70銭の26,659円75銭(+0.42%)と小幅に続伸しました。
米国株価指数はNYダウのみ上昇のまちまちな相場でしたが、割安感のある銘柄などを中心に買われました。
原油先物価格上昇によりエネオスやインペックスなどの石油関連株、中国・上海ロックダウン解除などの報道で海運株などの景気敏感株などま買われました。
もっとも利上げによる影響、露ウクライナなどの地政学リスクなど、先行きの不透明感は残っているので積極的に上値を追うような動きにはなりませんでした。
昨日のブログでも日経相場は底堅い印象ですが、材料少と先安感もあり買いも空売りも動きにくい相場と解説。本日の相場でさらに印象付けられました。
足元では好決算企業などもファンダメンタル的にはネガティブな要素は薄れたりする企業も見受けられます。
今後の動向など本日もよろしくお願いします。
米国市場情報
米国時間5/16の米国市場、NYダウは続伸しました。
NYダウ平均株価は前営業日+26.76ドル(+0.08%)の32,223.42ドルでした。
S&P500は全営業日-15.88ポイント(-0.39%)の4,008.01ポイント
ハイテク関連ナスダック指数は前営業日-142.21ポイント(-1.20%)の11,662.79ポイントでした。
NYダウ7週間続落した反動もあり、取日時間中に300ドル超えまで上昇しましたが、中国の経済指標鉱工業生産が市場予想を下回る-2.9%と中国経済の失速が目立ちました。
新型コロナウィルスによるロックダウン解除方針をしめされたりとポジティブなニュースもありましたが、金融引き締めによる景気への影響が不透明なのもあり上げ幅を縮小しながら取引を終えました。
金利上昇局面で売られやすい半導体などのハイテク関連が下落、アップルやインテル、セールスフォースなどが下落しました。
原油先物価格上昇でシェブロンが3%高、反対に原油価格上昇による消費落ち込みを懸念してウォルトディズニーやビザ、アメクックスなどの消費関連株は売られました。
景気に左右されにくい医薬品などのディフェンシブ株は買われました。
米国債10年利回りは2.8%台へ低下しましたが、FRBによる積極的な利上げへの懸念から引き続き高PER株の半導体やハイテク銘柄の変動性には注意しましょう。
日経市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆8190億円、売買高は13億2098万株でした。東証プライムの値上がり株は1019株、値下がり株は760株、変わらずは58株でした。
テクニカル的には前日の安値と値段付近で下げ止まり、前日の高値を超えることもない持ち合いの動きです。
上値はデッドクロスした25・75日移動平均線が意識され、下値は一目均衡表の基準線に支えられる形です。
明日の国内はGDP速報と、EU物価指数、アメリカはフィラデルフィア連銀製造業景気指数と鉱工業生産、FRB議長発言など週後半の日経市場は外部要因に左右されると思われます。
国内の目立ったニュースとしては観光庁による入国緩和による外国人受け入れ再開などです。インバウンドへの期待による先行買いはすでに織り込まれていると思いますが、経済活動再開による観光ビジネス以外の面の回復も期待したいところです。
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