日経市場概況
2022年5月10日の日経市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-152円24銭(-0.58%)の26,167円10銭でした。
米国株価指数下落の影響を受けました。一時500円を超える下落がありましたが、新型コロナウィルスによりロックダウン中の中国の株式市場上昇により景気への懸念が和らぎ、下げ幅を縮小しながら取引を終えました。
米中の消費者物価指数など引き続き神経質な動きが予想されます。
昨夜は売られすぎによる短期の反発の値幅取りも有効と解説。先週の決算発表後に注目株として紹介していたファナックは売り一巡後に買われ、ほか金属製品やガラス、繊維など素材系が買われました。
医薬品などのディフェンシブ銘柄も買われました。
今後の動向など本日もよろしくお願いします。
米国市場情報
米国時間5/9の米国市場は3営業日続落しました。
NYダウ平均株価は前日比-653.67ドル(-1.99%)の32,245.70ドルでした。
S&P500は前日比-132.10ポイント(-3.20%)の3,991.24ポイント
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-521.49ポイント(-4.29%)の11,623.25ポイントでした。
米国金利高止まり、またインフレ警戒による金融引き締めなど景気後退を懸念。
3指標そろって年初最安値を更新し、売りが売りを呼ぶような相場状況です。
恐怖指数であるVIX指数も15%高の34.75ポイントに急上昇しています。
長期化するロシア・ウクライナ戦争による欧州経済への懸念、コロナウィルスによる中国ロックダウンによる景気減速懸念、昨日のブログでも引き続き相場の変動性に注意と解説。継続して海外経済指標および海外情勢には警戒するときです。
特に景気による影響を受けやすい航空機製造のボーイングが10%の急落、原油先物下落によりシェブロンが7%の下落、消費関連のビザやアメックスも下落しました。
成長性が期待される高PERのナスダック銘柄、Amazonや半導体のAMD、テスラなどが5%を超える下落幅です。
米国市場を参考にディフェンシブ銘柄などを中心に物色するのがよいでしょう。
日経市場
東証プライムの売買代金は3兆2345億円、売買高は13億7245万株でした。東証プライムの値上がり株は704株、値下がり株は1062株、変わらずは71株でした。
テクニカル的に、一時節目となる26,000円を下回りましたが、中国上海指数上昇により日経市場は下髭の長い強い買い圧力に支えられながら26,000円台を維持し取引を終了しました。
25・75日移動平均線がデッドクロスになろうとしているのと、ボリンジャーバンドの2σまで下がり全体で下向きに変化。割安銘柄など見受けられてきていますが、下げ止まりのサインもなく先安感は強く残ります。
売られすぎ感はありますが、値嵩株や景気敏感銘柄など価格変動性に注意するタイミングです。
引き続き内需株やディフェンシブが物色の軸になりますが、12日決算のピジョン(7956)はテクニカル的には上昇を試していく位置にあり、決算発表が気になるところです。
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