2022年3月3日の日経市場は、前日比+184円24銭(+0.70%)の26,577円27銭と上昇して終わりました。ロシア・ウクライナ情勢の停戦協議への期待と、アメリカFRB議長の議会会見で利上げの方針を示し、金利動向の不確実性が和らいだことで、米国市場3指標揃って上昇。日経市場もその流れから買い優勢でした。
昨夜の米国市場は、ダウ前日比+596.40ドル(+1.79%)の33,891.35ドル、ナスダック前日比+219.56(+1.62%)の13,752.02ドル、S&P500前日比+80.28ドル(+1.62%)の4,386.54ドルで取引終了。ウクライナ情勢と金利動向の先行き、そして2月ADP雇用統計が市場予想38.8万人を上回る47.5万人と景気回復が期待されました。
日経市場は前日の安値と高値を切り上げたのと、5日移動平均線とボリンジャーバンド1σ、そして一目均衡表の転換線に支えられる形になりました。ただロシア・ウクライナ情勢の先行きの不透明感か、テクニカル的には積極的な上値を追いかける強い買いはみられませんでした。それは売買代金にもあらわれ、本日の東証一部の売買代金は概ね2兆7561億円、売買高は12億3494万株と売買代金は3兆円を下回り、様子見感が見受けられます。
ニューヨーク原油先物価格の上昇で企業収益の影響など、今後の景気先行きにはネガティブな材料となります。反面金利の利上げによる利鞘の確保により、保険や銀行関連も物色されました。下げが大きかったメガバンクなどは、ファンダメンタル的にも注目銘柄です。
予想した通り変動性が高い相場ですが、一昨日からお伝えしてるように、配当高利回りの海運株は本日も強い一日になりました。日本郵船(9101)と商船三井(9104)はともに2021年9月27日の高値を更新。教科書通りにいくと前回の最高値を更新するとさらに上昇への可能性も残ります。絶対とは言いませんが。まだまだネガティブな材料は残りますが、何度も言いますがウクライナ情勢、金利動向などある程度前向きな材料と市場の方向性が揃うまでは、銘柄の物色に充ててもいいと思います。
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