過去2回にわたり綴っきてきた八重山列島・波照間島、黒島に続き、最終泊は石垣空港から約30分のところにある日本最西端の与那国島の観光スポットなどを綴りたいと思います。
日本最西端である与那国島は八重山諸島最西端に位置し、石垣島から約130km、台湾島から約110kmと台湾からの方が近い日本の最西端の地です。晴れた日は台湾島を望むことができます。日本の果てから別名国境の島とも呼ばれています。年間平均気温は23℃で熱帯雨林気候です。
ダイビングスポットとして有名スポットでハンマーシャークヘッドや海底地形などマリンスポーツをする人には認知度の高い島ですが、旅行客は石垣島などに比べると少ないそうです。海底地形などは半潜水船などダイビングが出来なくても観光することができます。筆者も半潜水船で海底地形ツアーを予約しましたが天候不順と海の荒れにより中止になりました。
2003年のフジテレビドラマ『Dr.コトー診療所』の撮影地として使用された島でも、ロケ地のセットは現在も観光スポットとして一般公開されています。久部良バリと呼ばれる薩摩藩の重税制度の人頭税による人減らしの爪痕が残る島でもあります。豊かな自然と与那国馬など与那国島の観光スポットなどを紹介していきたいと思います。
石垣島離島ターミナル近くのホテルで一泊後(ホテルククル石垣島)、石垣空港まではタクシーで向かいました。搭乗便はRAC741で朝イチの便です。石垣空港から与那国空港までは約30分のフライトです。離島間のフライトはRAC(琉球エアコミューター)は強いです。JAL系列ですが琉球列島の島民の暮らしを支える重要な航空会社です。
与那国空港到着。ブリッジなどがない懐かしい雰囲気が残る空港です。私が初めて石垣島へ行った時の石垣島空港もこんな雰囲気でした。The離島ですね。当日の天気は雨、気温は18℃。3月の与那国島の平均気温は26℃前後なのでこの日は肌寒い日でした。京都在住なのでパーカーを着ていたので寒さ対策は大丈夫でした。
与那国島での移動はレンタカーにしました。タイムズ会員なのでタイムズが良かったのですが、与那国島にはタイムズはありませんでした。空港から徒歩3分のところにある『最西端観光(株)』でレンタカーを手配しました。支払いは現金のみで、軽自動車24時間5,000円(任意の免責金別)ほどで借りられます。
与那国町が管理している『与那国島アプリ(記事下にリンクあり)』をインストールし観光へ。
『波多橋』(Google MAP)フェリーよなくになどが寄港する港。車が停められるそうだったので写真撮影。強風ですぐに退散しました。曇り空でもわかるほどの与那国ブルーです。晴れた日はもっと綺麗だったんだろうな。
そのまま島の外周を周る予定でしたが、ランチタイムということもたり一旦島の中心を走る道に変更。ランチした店の近くにDr.コトー診療所のロケ地があるのでそちらを観光。
『Dr.コトー診療所』(Google MAP)2003年のフジテレビドラマで使われた診療所が現在も観光スポットととして一般公開されています。靴を脱いで中を見学することもできます。入場料は高校生以上300円です。玄関くらいまでなら無料で見学できます。
撮影のためとは言えロケーションとしてはいい場所に建てたと思います。近くにはダイビング施設などがありました。
『東崎灯台』(Google MAP)与那国島の東にある灯台です。晴れてると日の出を見ることができます。在来馬の与那国馬がたくさんいます。
『立神岩』(Google MAP)与那国島の断崖絶壁にそびえたつ大きな岩。与那国島の海流は激しく波で侵食されやすく断崖が数多く存在します。
『サンニヌ台』(Google MAP)サンニヌ台からは軍艦岩を見物することができます。波が強い日でした。NHK大河ドラマ・琉球の風の撮影地でもあります。
『ダンヌ浜』(Google MAP)公衆トイレの中央が丸く筒抜けになっていて、与那国島の海を眺めることができます。
『ナーマ浜』(Google MAP)漁協などがある浜辺です。
『久部良バリ』(Google MAP)薩摩藩の重税、人頭税。八重山諸島の島人はこの人頭税に頭を悩ませ、人口抑制のため妊婦を幅3mの岩の間を飛ばせて胎児を流産させた悲しい歴史が残る場所。平和な世界に生かされてることだけだもありがたいことなんだと思いました。この丘の先には日本国最後の夕日が見えると書かれた石碑があります。
『日本最西端の碑』(Google MAP)与那国島の西に建つ石碑。晴れている日は約110km先の台湾島を薄っすら見ることができます。
一泊後の朝も朝日を期待して早起きしましたがあいにくの曇り空で日の出を見る事はできませんでした。半潜水船ツアーなどのイベントも天候不順により中止などあり、期待していたことは出来ませんでした。しかし、豊かな自然と綺麗な海、のんびりと進む島時間で過ごす一時は普段の生活では感じることのない貴重な時間だと思いました。予定は狂ってても臨機応変に対応することも旅をより良いものにするため大切だと思いました。弾丸で行った今回の八重山諸島旅行もいい思い出になりました。波照間島も与那国島も黒島も本音は名残惜しい気持ちは少しはありますが、無事に帰ってくることも次に繋がるはずです。自然に生かされている以上は、天候の変化も楽しめるくらい余裕のある大人になっていきたいと思います。
そして今回の沖縄・八重山諸島を巡る前に一冊の本を読みました。国場幸太郎著『沖縄の歩み』古代から琉球王国、薩摩藩侵攻と廃藩置県、米軍統治時代から沖縄返還と沖縄の歴史の流れをわかりやすく伝えた読みやすい内容に落とし込まれています。沖縄の明るい面だけでなく、悲しい歴史もありながらも希望を込めて唄った琉球民謡など、沖縄の歴史を網羅的に紹介されています。沖縄に興味がある方におすすめする一冊です。
弾丸・沖縄八重山諸島旅行も日本最西端与那国島を綴り終えたいと思います。次回はといえばなんですが、波照間島も与那国島も石垣島を経由したので、石垣島滞在中に過去ブログでは紹介していない場所を訪問したことを番外編として綴りたいと思います。参考になるかはわかりませんが、よろしくお願いします。
与那国島観光アプリ
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