目次
東証市場概況
2023年3月15日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+7円44銭(+0.03%)の27,229円48銭でした。
米国銀行破綻による預金者保護などが好感され過度な金融不安が後退。ロシア戦闘機との衝突事故などで一時的に下落するもプラスで引けたことで日本市場は買いが先行しました。
上げ幅ひ限定的で、ザラ場中は一時マイナス圏に沈むなど変動性が高い相場で、蓋を開けてみればほぼ横ばいの7円高と米国市場の反発と比較して弱い動きとなりました。
前日上げた陸運は利益確定に押され、反対に前日に大きく下げた銀行、保険などの金融関連が大きく買い戻されるなどしました。
アドバンテストやファナックが買われ、ファーストリテイリングやソフトバンクグループなどは下落しました。
銀行などが主に買われましたが、日経寄与度が低いため指数への反映は限定的となりました。
米国市場情報
米国14日の米国市場は反発しました。
NYダウ平均 32155.40ドル(+336.26 +1.06%)
S&P500 3920.56ポイント(+64.80 +1.68%)
ナスダック 11428.15ポイント(+239.31 +2.14%)
米国金融機関の相次ぐ破綻で動揺した米国市場は落ち着きを取り戻し投資家心理がやや改善し3指標揃って反発しました。一時、米国無人偵察機とロシア戦闘機の衝突で緊張感が高まることが嫌気されましたが影響は限定的で徐々に持ち直しました。
また今回の銀行破綻で次回FOMCでは利上げ停止もしくは0.25%と小幅な利上げにとどまるとの見方もあり株買いの流れになりました。
注目されていたCPIも市場予想とほぼ同じ、インフレも鈍化傾向が株式市場に安心感を与えました。今夜の小売売上高も注目で、明日以降短期的な反発にとどまらず株式市場に落ち着きを取り戻すかがポイントです。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆9621億円、売買高は13億4537万株でした。
東証プライムの値上がり株は1498、値下がり株は307、変わらずは32でした。
銀行、保険などの金融関連、鉄鋼、建設、海運、倉庫・運輸など景気敏感から内需の一角が買われました。
陸運、ゴム製品、情報・通信などは下落しました。
テクニカルでは日経平均、TOPIX、マザーズと3指数上昇。日経平均は75・200日移動平均線をまたいだ陰線で、前日のレンジ幅におさまる持ち合い。パラボリックも陰点2日目となりました。
下値を試す動きにはなりませんでしたが、買いの勢いが強いというわけでもなく、下げ止まりと判断するには懐疑的な相場です。
一目均衡表の雲には支えられましたが、明日以降も維持できるかが下げ止まりのポイントとしたいです。
まとめと注目銘柄
やや金融不安が和らいだ株式市場で欧市場は持ち直しましたが、日本市場は弱い動きになりました。
先月から米国市場との相関性が低く、先月は米国市場に比べ日本市場が相対的に堅調な動きとは反対な動きになりました。
金融関連は買い戻されましたが、完全に金融不安が払拭したとは言い難く、金融関連やほかの景気敏感株など割安感はありますが今週は様子見でも良さそうです。
今夜は米国PPI、小売売上高と市場が注目する経済指標を控えています。来週はFOMCとやや動きづらいことが予想されます。
日本への外国人入国者数がコロナ前の6割台に復帰と旅行、インバウンド関連はやや明るいニュースもあり継続して注目です。
またchatGPT4の発表など前作よりもより精度が向上しました。AIやDX関連は継続して物色で、大量のデータを保管するデータセンターなどを支える半導体、インフラ、ネットワークなどはやはり継続して注目する価値はあります。
以前よりちゅうもくしているJDSC、エクサウィザーズなど注目したい銘柄はポートフォリオにいれておきましょう。
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