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東証市場概況
2023年3月13日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-311円01銭(-1.11%)の27,832円96銭でした。
前週末の米国市場が、米国シリコンバレー銀行破綻のニュースが投資家心理を冷やし米国市場が3指標そろって下落、日本市場もその流れを受けリスク回避の売りを浴びせられました。
下げ幅は一時500円を超えましたが、内需やインバウンド関連、3月末配当株などが下支えに下げ幅を縮めました。
FRBによる全額預金保護となることで過度な警戒は和らぎましたが、今度は仮想通貨のシグネチャーバンクが事業停止となるなど、連鎖反応的に銀行業が警戒されるなどし、警戒すべき局面にはいりました。
米国市場情報
米国10日の米国市場は続落しました。
NYダウ平均 31909.64ドル(-345.22 -1.07%)
S&P500 3861.59ポイント(-56.73 -1.45%)
ナスダック 11138.89ポイント(-199.46 -1.76%)
週末の米国市場は失業率の悪化、平均時給の鈍化でFRBによる利上げ懸念が後退するも、シリコンバレーバンクの預金引き出しによる経営破綻により3指数揃って下落しました。
長期にわたるFRBによる金融引き締めで債券価格が下落したことも収益を悪化させました。
問題は銀行破綻による影響度でリーマン級という人もいればそこまで影響はないといった意見もあり情報が錯綜していますが、まずは情報に振り回さず冷静にマーケットの流れと、前もって決めた損切りラインを守るスタンスで良いのではないでしょうか。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆1285億円、売買高は14億7769万株でした。
東証プライムの値上がり株は171、値下がり株は1639、変わらずは25でした。
海運、鉱業のみ上昇のほぼ全面安で、銀行株への警戒から保険、証券・商品先物業、その他金融などが下落しました。
テクニカルでは週末の終値から大きく下向きのギャップをあけ下落。下髭の長い陰線で、25日移動平均線が意識された形で、一目均衡表の転換線・基準線に上値を抑えられました。
3/9から2営業、下向きのギャップをあけ下落したリバーサルアイランドの形で、相場の転換点となりうるので新たにショート・ロングともに大きくポジションをとるべきではありません。
下げ止まりのサインもなく、下値を模索するタイミングで明日以降75日線がかかる27,300円から節目の27,000円に支えられるかがポイントです。
まとめと注目銘柄
米国FRBによる利上げの影響が出始めたてきました。利上げ(債券価格の下落)で保有する債券の評価額が下がったこで損失を生み出しました。
今週も14日に米国CPIと15日小売売上高の発表が予定され、来週のFOMCに向け値動きの荒い展開が予想されます。
前週までの日本市場の強さをほぼ打ち消す下落で、下げ止まりのサインもないので食料品などの内需やマスク制限緩和や中国の入国緩和によるインバウンド期待などが物色されます。
現状米国長期金利も下落しており、為替レートも1ドル132円台とボラティリティが高まっいて為替に左右されやすい銘柄も警戒が必要です。
新たなポジションを持つよりは現在の動揺がある程度解消されるまでは少し様子見のスタンスも良さそうです。
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