目次
東証市場概況
2023年2月27日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-29円52銭(-0.11%)の27,432円96銭と小幅のほぼ横ばいでした。
前週末の米国市場が3指標そろって1%を超える下落となり、週明けの日本市場も取引開始時は売りが先行しました。
米国の利上げ長期化するとの思惑で1ドル136円と円安に振れたことで、輸出型企業の収益改善が期待され、安値では買い戻しの動きもあるなど日本市場の底堅さも認識される1日でした。
また日銀総裁公認候補の植田氏による金融政策の見通しなどが引き続き金融緩和継続のスタンスだったこともあり、投資家心理の安心感につながりました。
東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、アドバンテストなど主力値嵩株が売られました。
米国市場情報
米国24日の米国NYダウは反落しました。
NYダウ平均 32816.92(-336.99 -1.02%)
S&P500 3970.04(-42.28 -1.05%)
ナスダック総合11394.94(-195.46 -1.69%)
前週末の米国市場は前日からのFRBによる利上げ懸念が高まる中、PCEコアデフレータが市場予想を上回ったことで、より利上げ停止が長引くと嫌気され3指標揃って下落しました。
市場は利上げが長引くことを織り込み始めましたが、ロシア・ウクライナなど地政学リスクなど要因が複雑になりました。
米国の短期か30年金利まで4%近くまで上昇しているので、ハイテク株など短期的な相場の変動性に注意しましょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆2986億円、売買高は9億8800万株と商いは低調で様子見ムードとなりました。
東証プライムの値上がり株は1211、値下がり株は555、変わらずは3でした。
鉄鋼、証券・商品先物、建設、その他金融、パルプ・紙、水産・農林が買われました。
情報・通信、その他製品など6業種が下落となりました。
テクニカルでは前日の安値を切り上げ、高値は切り下げた持ち合いとなりました。
25・75日移動平均線にはさまる形となりました。一目均衡表では雲を支えとして意識された形で明日以降の方向性が重要となります。
マザーズに関しては一目均衡表の雲を割り込んでしまい、小型株など調整が進みやすいことは念頭にいれましょう。
まとめ注目銘柄
前週末の米国市場の結果からして日本市場はよく持ち堪えたといえます。
日米金利差拡大によるドル買いの加速、ドルは先月末からドル指数が上昇貴重で、引き続き米国金利の高止まりにより円安に進みました。
このまま円安継続かと言われればそんな単純な話でもなく、為替に関しても今後のインフレ指標の結果次第では神経質な動きとみています。
現状は金利上昇により神経質な動きになりやすく、内需・ディフェンシブ株も物色対象とします。
宝ホールディングス(2531)など安値を切り上げ、直近の高値を超え出したので注目してみましょう。
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