東証市場概況
2023年1月20日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+148円30銭(+0.56%)の26,553円53銭でした。
前日の米国市場は経済指標のまちまちな結果、FRB幹部の利上げへの発言が嫌気され3指標揃って下落。日本市場も取引開始時は売りが先行しましたが、前日の急落による割安感や円高も一服したことで買い戻されました。
香港市場や上海市場や時間外の米国株価先物指数が堅調になったこと、午後からも日本政府による新型コロナウィルスの第5類引き下げ検討などで、経済活動再開への思惑から一段と買いの勢いが強まり節目の26,500円台に乗せて取引を終えました。
米国市場情報
米国19日の米国市場は続落しました。
NYダウ平均 33,044.56ドル(-252.40 -0.76%)
S&P500 3,898.85ポイント(-30.01 -0.76%)
ナスダック指数 10,852.27ポイント(-104.74 -0.96%)
本日の米国市場は労働市場が依然逼迫していることで、FRBによる利上げ懸念が再燃し続落しました。
またフィラデルフィア連銀景気指数は予想を下回り、米国経済指標のまちまちな結果が市場を錯綜しました。
FRB委員の発言も米国ターミナルレートを5%超と示唆していることも投資家心理を冷やしました。
来週の米国はGAFAMなどの主力ハイテク株の決算が始まり、週末はPCE指数の発表などが予定されポジション整理による変動性の高まりに警戒が必要です。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆2935億円、売買高は9億5227万株でした。東証プライムの値上がり株は1320、値下がり株は429、変わらずは88でした。
空運、鉄鋼、鉱業、海運など旅行関連や景気敏感株が買われました。
証券、商品先物取引業、その他製品、その他金融業の3業種のみ下落しました。
テクニカル的には日経平均株価、TOPIX、マザーズと大型から小型株まで上昇しました。
前日に続き本日も1/18のローソクにおさまる持ち合いで、売買高代金も2兆円前半と薄く迷いの形となりました。5日移動平均線を支えに25日移動平均線を上抜けした陽線となりました。
週末を挟むことから、新型コロナウィルスの第5類引き下げ検討だけでは積極的に大きく上値を追う材料には乏し買ったですが、節目の26,500円に乗せたことはそこまで投資家心理が悪化したとは言い難いです。
週明けから積極的に買うという単純な話ではありませんが、米国はGAFAMなどの主力ハイテク企業の決算。
足元の日本企業も来週24日の日本電産やディスコなど国内ハイテク株の決算が予定され、週末にかけて地銀やファナックなどの決算もあり、決算相場突入となります。
米国企業決算は先行きの景気に対する不確実性のコメントが多いこと、日本は日銀金融緩和政策の修正で円高へ急落したことと日本10年金利が上昇したことで日本企業に与える影響など、決算を通じてどのようなアナウンスがあるのかも注目してみましょう。
また投資対象銘柄があって新たに買いを入れる場合は決算前は極力買いを控えるようにしましょう。
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