東証市場概況
2023年1月10日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+201円71銭(+0.78%)の26,175円56銭でした。
前週末の米国市場が大幅に上昇。昨夜の米国市場はナスダックが上昇したことを受け日本市場はややリスクオンとなり上昇しました。
東京エレクトロンやレーザーテックなどの主力半導体株が堅調で、ソフトバンクグループもしっかり海運など景気敏感系と広く変われました。
上げ幅はやや限定的で26,000円を達成したことで買い一巡後は利益確定の売りに押されました。
今週は米国CPIの発表、日本国内では4営業日と、小売やサービス業の決算発表などやや一進一退で動きにくい相場となりそうです。
米国市場情報
米国9日の米国市場は反落しました。
NYダウ平均 33,517.65ドル(-112.96 -0.34%)
S&P500 3,892.09ポイント(-2.99 -0.08%)
ナスダック指数 10,635.65ポイント(+66.36 +0.63%)
前週末の米国で失業率および非農業部門雇用者数が労働市場の強い結果となりましたが、平均時給が前年比・前月比ともに市場予想よりも下回ったことで利上げペースの緩み期待した買いが入り、3指標そろって上昇しました。
週明けの序盤はその流れを受け買いが先行しましたが、10日に行われるスウェーデンでのパウエル議長発言や12日の米国CPIなどを控え、前週末の大幅な急騰もあいまって終盤にかけて利益確定の売りに押されました。
週末からは米国大手銀行の決算発表などもあることで今週もやや神経質な展開となりそうですが、ハイテク株の構成比が高いナスダックは本日続伸していることから、市場はややリスクオンムードと言えます。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆7554億円、売買高は11億1114万株でした。
東証プライムの値上がり955、値下がりは809、変わらずは74でした。
鉄鋼、機械、海運、ガラス・土石、非鉄金属、鉱業、電気機器、化学など景気敏感から素材系が総じて買われました。
電気・ガス、水産・農林、サービス、保険、銀行、医薬品など内需・ディフェンシブ、金融関連は利益確定の売りに押されました。
テクニカル的には先週の終値から値を飛ばし上昇、節目の26000円を一気に抜けました。
一目均衡表の転換線を超え下値を支えられるようにトレンド転換。明日以降、調整をはさみながらトレンドが継続するか注目したいところです。
先述したように米国CPIと週末は米国大手銀行の決算、国内も小売やサービス業などの決算突入となりやや値動きが荒れることが予想されますので、少ないポジションで様子見しながらの物色がよいでしょう。
半導体関連やパワー半導体はやはり注目度は高く、電子材料(6855)など注目銘柄としてウォッチしてみましょう。
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