東証市場概況
2023年1月4日の東証市場は下落しました。
日経平均株価は前日比-377円64銭(-1.45%)の25,716円86銭でした。
新年の米国市場が下落スタートの流れを受け日本市場も売りが先行、節目の26,000円を割り込みました。
昨日のブログで解説したように2023年前半は下押し圧力に注意としていましたが、新年早々に懸念した流れになりました。
売り一巡後は値頃感や空売りの買い戻しなどもあり下げ幅を縮めましたが、市場を反転させるほどの勢いはなく方向感のないまちまちな相場となりました。
銀行など金融関連が上昇率上位を占めました。ほかナスダックの下落によりレーザーテックや東京エレクトロンなどの半導体セクターが売られ、ドル円レートも130円前後と円高に振れたことで自動車など輸出関連も売られました。
米国市場情報
米国3日の米国市場は続落しました。
NYダウ 33,136.37ドル(-10.88 -0.03%)
S&P500 3,824.14ポイント(-15.36 -0.40%)
ナスダック指数 10,386.99ポイント(-79.50 -0.76%)
2023年年明けの米国市場は3指標揃って小幅に下落率しました。
テスラ株が大幅に下落。納入台数が市場予想を下回ったことが嫌気されました。
またAppleも中国の新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、投資判断を引き下げられたことが下落につながりました。
今週は日本時間今夜未明にISM製造業景気指数、12月FOMC議事録、明日の夜はADP雇用統計、週末には失業率の発表など重要な経済指標を控えているので、一進一退の動きといえるでしょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆7628億円、売買高は12奥村4487万株でした。東証プライムの値上がり株は213、値下がり株は1584、変わらずは41でした。
銀行、保険、証券・商品先物取引業の3業種のみ上昇しました。景気敏感の海運株はきつい売りを浴びせられ、30業種下落するほぼ全面安となりました。
テクニカル的には222/12/30の終値から大きく窓を開けて下落。上髭のない陰線で2022/10/03の安値付近では下げ幅を縮めながら取引を終えました。
先月半ばからの下落トレンドで売られすぎのサインもチラホラ見かけますが下げ止まりの形でもないので、安易に大きなポジションで買いを入れる場面ではありません。
銀行など金融関連などは短期の利益確定に注意しつつも押し目をつくったタイミングで買いをいれる戦略がよいでしょう。
今週は米国12月FOMC議事録や週末にかけては失業率などの雇用指数の発表などを控えているなどやや様子見となるでしょう。
前日のブログの指摘で2023年前半と後半で異なる投資対象に注目してみましょう。
とくに世界的に景気減速が懸念される前半は景気に左右されにくい内需・ディフェンシブを中心に物色、そして指数と逆の動きになるベア型のETF(例 1571日経インバースなど)なども少ないポジションで保険的に物色するのもよさそうです。
銀行系は注目度は強く、日銀の今後の金融政策の行方が注目されているといえます。現在の金融緩和から金融引き締めに移行するとは保証できませんが、長年のゼロ金利およびマイナス金利を修正するという思惑が市場参加者の見解といえます。
黒田総裁の後任は現時点ではわかりませんが、日本の政策金利については常にアンテナをはるようにしましょう。
銀行関連ではコンコルディア・フィナンシャルグループ(7186)など注目してみましょう。
2023年もよろしくお願いします。
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