東証市場概況
2022年12月23日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-272円62銭(-1.03%)の26,235円25銭でした。
米国市場の大幅な下落を受け日本市場も売りが先行、軟調な結果となりました。
米国マイクロンの決算が嫌気されSOX指数が4%を超える下落幅を示したことで日本国内の主力ハイテク株などが売られました。
反面本日も銀行などの金融関連は総じて堅調な流れとなりました。
今夜は米国PCEコアデフレータ、そして週明けは米国クリスマス休暇と、来週の日本市場は一進一退の展開に注意が必要です。
米国市場情報
米国22日の米国市場は反落しました。
NYダウ平均 33,027.49ドル(-348.99 -1.05%)
S&P500 3,822.39ポイント(-56.05 -1.45%)
ナスダック指数 10,476.12ポイント(-233.25 -2.18%)
米国GDPが市場予想を上回る3.2%、新規失業保険申請数が市場予想を下回ったことで労働市場が活発なことも相まって、FRBによる利上げが長期化することが懸念されました。
また半導体マイクロンの冴えない決算が嫌気されたこともナスダックおよびSOX指数の下落につながりました。
ヘルスケアなどディフェンシブは比較的下落は弱いですが、景気敏感およびグロース株などは売りがきつく変動性の高い1日となりました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆4922億円、売買高は11億6344万株でした。
東証プライムの値上がり株は575、値下がり株は1192、変わらずは71でした。
保険を筆頭に、銀行、その他金融、証券・先物取引業など金融関連が上位を占め、電気・ガス、石油・石炭なども買われました。
海運は利益確定の売りに押され下落しました。
テクニカルでは前日から窓を空けて取引開始。売り一巡後は値頃感から戻りを試しましたが、反発の勢いは弱く上下に髭ある小さい陽線となりました。
売買代金も2兆円前半と週末要因および年末に向けさらに様子見と言える相場になりました。
底打ちを確認するポイントとしては25日移動平均線乖離率が-5.24%と-5〜7%台で横ばいなので来週以降戻りを試すかがポイントです。
世界的に利上げへの警戒は根強く残されたことが認識した一日となりました。
日銀による金融政策修正案による欧米の影響度をみても大したことはなく日本経済が世界経済に与える影響は弱いと言える1週間でした。
外部要因での変動性は高く、FRBによる利上げに対する懸念は依然根強く残っていると言えます。
今夜の米国市場の結果次第では週明け以降、さらなる調整に警戒が必要です。
やはり継続して金融関連は注目となります。
また直近きつい下落をした輸送関連などは値頃感から短期目線では注目となります。
日本製鉄などの金属関連なども注目してみる価値はありそうです。
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