東証市場概況
2022年12月12日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-58円68銭(-0.21%)の27,842円33銭でした。
前週末の米国市場にてPPIが市場予想を上回ったことで、利上げに対する警戒が再燃し3指標揃って下落。日本市場もその流れを受け売りが先行しました。
下値も限定的で今週のFOMCや米国CPIなど結果を見極めたいこともあり、方向感のない一日となりました。
本日もレーザーテックや東京エレクトロンなどの半導体セクターは終始軟調な結果に終わりました。
中国のゼロコロナ緩和期待から海運株は大きく買われました。
日欧米ともに今週は多くの経済指標発表を控えており神経質な展開が予想されます。
米国市場情報
米国9日の米国市場は反落しました。
NYダウ 33,476.46ドル(-305.02 -0.90%)
ナスダック指数 11,004.62ポイント(-77.39 -0.70%)
S&P500 3,934.38ポイント(-29.13 -0.73%)
週末の米国市場は、米国PPIが市場予想を上回ったことでFRBによる利上げ進むとの思惑が嫌気され3指標そろって下落しました。
13-14日の米国FOMCでは0.5%の利上げが織り込まれていますが、その参考となるPPI、そしてCPIなどがインフレを示す強い経済指標となる場合、0.75%の利上げも可能性として残り、その場合さらに株式市場に影響をあたえるおそれがあります。
またあく抜け感から株式市場へ資金流入することもあるので、一方的に売り込まれることもなくまちまちな動きとなりました。
FOMCおよびCPIの結果が出揃うまでは一進一退と予測できます。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆2389億円、売買高は9億2188万株と低調でした。東証プライムの値上がり株は774、値下がり株は973、変わらずは89でした。
海運が大きく買われ、その他金融、ゴム製品、輸送用機器、電気・ガス、鉱業、石油・石炭など景気敏感から内需の一角、素材系が物色されました。
鉄鋼は下げがきつく、非鉄金属なども売られました。
テクニカル的には前日の高値と安値におさまる持ち合い。売買高も低調なことから様子見といえる相場でした。
動きづらいことは先週に予想した通りで、市場はやはり13-14の米国FOMC、13日の米CPI、14日は日銀短観、15日はECB政策金利と米国小売売上高など年内最後となる主要な経済指標が目白押し。
とくにFOMCに関しては0.5%の利上げを織り込んでおり、その参考となる米国CPIの結果次第では0.75%の利上げが決定されるおそれあり、その場合はさらに株式市場に変動を与えかねないので注意するようにしましょう。
結果を見極めるまではピンポイントで銘柄を物色するのは難しいですが、直近の押しの強かったガラス・土石など注目してみましょう。
また海運はいぜん強く郵船(9101)などもトレンド継続。
小型株ではエクサウィザーズ(4259)やJDSC(4418)などのAI、DX関連など注目してみましょう。
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