東証市場概況
2022年12月7日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-199円47銭(-0.72%)の27,686円40銭でした。
米国市場がFRBによる金融引き締めが長期化が嫌気され3指標そろって下落。日本市場もその流れを受け売りが先行し、終始軟調な1日となりました。
前日まで続伸していたレーザーテック含め半導体関連が大きく売られましたが、為替レートが1ドル137円まで円安に振れたことが日経相場全体を支えました。
週末にSQをむかえる株式市場、神経質な展開と予想されます。
米国市場情報
米国6日の米国市場は続落しました。
NYダウ 33,596.34ドル(-350.76 -1.03%)
S&P500 3,941.26(-57.58 -1.44%)
ナスダック指数 11,014.89ポイント(-225.05 -2.00%)
予想以上に強い数値を示す経済指標に、金融引き締めへの懸念は根強く3指標揃って下落しました。
市場の注目はターミナルレートとなり、12月の利上げ緩和期待、そしてターミナルレートと交錯している模様です。
それに加えてゴールドマンサックスは景気後退に備えボーナスカットや人員削減などを示唆。JPモルガンなどアメリカ大手金融機関も来年の米国経済の悪化を懸念しており、株式市場に売り圧力をもたらしました。
幅広い業種が売り込まれましたが、公益事業は買われました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆6361億円、売買高は10億4570万株でした。
東証プライムの値上がり株は1049、値下がり株は686、変わらずは101でした。
空運、銀行、電気・ガス、非鉄金属、陸運、水産・農林、保険、その他金融など、景気敏感、内需と金融関連が上昇しました。
原油価格の下落から鉱業などは売られました。
テクニカル的には前日の高値と安値を切り下げ下落。一目均衡表の基準線を割り込み、雲がサポートのポイントとなります。
上髭が長く短い実体で利益確定の売りに強く押されました。
下げの圧力は強いといえますが、直近の下落と週末のSQなど安易に空売りを入れる場面でもありません。
米国の幅のある下落からすると日本市場はよく耐えたと言える相場です。
利上げによる長期化への懸念は根強いのと、米国大手銀行が来年の景気減速を示唆したことが株式市場の逆風となりつつあります。
週末はSQ日、そして週明けは米国13.14にFOMCと11月CPIも重なり変動性が高まることが予想されますので、大きくポジションを取るのは来週のFOMCやCPI通過後でも良さそうです。
本日のマザーズ指数やTOPIX smallのMarket、グロース、バリューをみても日経225に反し上昇しており、中小型株は買われている銘柄もありますのでそちらを物色するのもよい戦略となりそうです。
前日紹介したJDSC(4418)は本日利益確定に押されましたが、出来高を伴っていることもあり継続して注目してみましょう。
業種では利益確定におされた電気機器なども注目です。
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