東証市場概況
2022年12月1日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+257円09銭(+0.92%)の28,226円08銭でした。
米国市場3指標そろって大幅に上昇した流れを受け、日本市場も買いが先行して取引が始まりました。
上げ幅は一時400円を超えましたが、高値圏では利益確定の売りに押さえつけられました。
もっとも今夜から明日にかけ米国ではPCEデフレータや失業率発表を控え、やや様子見感も強い相場で、値上がり株よりも値下がり株が多い中での日経相場上昇といびつな形になりました。
また為替相場も約3ヶ月ぶりに1ドル136円台と円高に触れたことも自動車関連など輸出株が弱い動きにもつながります。
米国市場情報
米国30日のNY市場は反発しました。
NYダウ 34,589.77ドル(+737.27 +2.18%)
S&P500 4,080.11ポイント(+122.48 +3.09%)
ナスダック総合指数 11,468.00ポイント(+484.22 +4.41%)
注目のFRBパウエル議長講演で、早ければ12月に利上げペースを緩める可能性を示唆、ソフトランディングの可能性もありと発言し、3指標揃って大きく上昇しました。
S&P500は4000ポイント台を復帰、強気相場入りとなりました。
取引開始前に発表されたADP雇用者数は市場予想を下回り労働市場の落ち込みを示す内容でした。
12月FOMCでは0.50%の利上げが有力視されていますが、今後発表される経済指標の結果によりますので継続して注目してみましょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆1404億円、売買高は12億4498万株でした。東証プライムの値上がり株は620、値下がり株は1150、変わらずは66でした。
電気機器、化学、精密機器、金属製品、海運など景気敏感からディフェンシブ、素材系と広く買われました。
不動産、保険、電気・ガス、銀行など内需系および金融関連は弱い動きになりました。
テクニカル的には前日の終値から窓をあけてスタート。上髭の長い陰線で11/24.25の高値付近に到達すると達成感から利益確定に押されました。
ボリンジャーバンドの2σを抵抗に、一目均衡表の転換線を超えました。
何度もいいますが、ここからさらに上昇するには週末の雇用統計などの結果がポイントになります。
利上げが緩むとの見通し織り込まれつつあり、たとえ労働市場が活発化している結果となっても株式市場への影響は限定的と、個人的にみていますが、そこはマーケットの判断に委ねるしかないです。
前日の解説で指摘したレーザーテックなど半導体セクターは本日も強く、継続して注目としたいところですが、昨日の日経新聞のニュースで2023年から半導体市場は縮小傾向との報道もあり、すぐに影響は出ないと思いますが銘柄選びには慎重になりたいところです。
また中小型株も注目、インフォマート(2492)など、チャート的にも企業的にもおもしろそうなのでチェックしてみてください。
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