東証市場概況
2022年11月17日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-97円73銭(-0.35%)の27,930円57銭でした。
米国3指標そろった下落を受け継ぎ、日本市場も売りが先行して取引を開始しました。
米国半導体メーカー、マイクロンの先行きの弱さでナスダック市場が下落。日本国内の半導体、とくに値がさ株を中心に売られました。
反面、陸運や空運など直近の利益確定に押されていた業種に買いが集中、ANAやエアトリ、JR西日本などは大幅に上昇しました。
前日の解説でマザーズ指数の上昇で小・中型株に注目と解説。インバウンドを期待にわずかな下落で済みました。
米国市場情報
米国16日の米国市場は反落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-39.09ドル(-0.12%)の33,533.83ドルでした。
S&P500は前日比-32.94ポイント(-0.83%)の3,958.79ポイント
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-174.75ポイント(-1.54%)の11,183.66ポイントでした。
今日の米国市場はまちまちな相場となりました。
小売売上高が市場予測を上回り、利上げへの見通し複雑化。また半導体マイクロンの市場見通しが芳しくないことが嫌気され半導体セクターの売りに繋がり、ナスダックおよびSOX指数が下落しました。
また小売大手ターゲットの決算もウォルマートとは対照的となり下落。ダウは方向感のないまちまちな動きとなりました。
FRB理事による利上げへの発言が交錯するなか、前週の大幅な上昇による利益確定の売り、また地政学リスクによるリスク回避の売りに警戒が必要です。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆8010億円、売買高は10億6905万株でした。東証プライムの値上がり株は1279、値下がり株は489、変わらずは68でした。
陸運、空運が上昇上位を占め、不動産、その他金融、水産・農林、食料品など総じて内需系がおもに買われました。
非鉄金属、鉱業、電気機器などの景気敏感株は下落しました。
テクニカル的には5日移動平均線を上値の抵抗で下値はボリンジャーバンドの+1σに支えられる形で取引を終えました。
明日以降も5日移動平均線が抵抗になるかがポイントで、明日も下落する場合は調整入りするのに注意しましょう。
バンドウォークは継続していますが、値動きが小幅で特段の買い材料も乏しいので、地政学リスクなど外部要因にされやすいといえます。
米国長期金利は今のところプラス圏へ反転する気配がないので来月のFOMCまでは半導体などのハイテク株は、現在の下落が下げ止まったタイミングで参入するのもよいといえます。
旅行関連やインバウンドなどわずかな材料を手掛かりに本日は買われ、短期の利益確定による売りには注意しましょう。
昨日の解説通り、マザーズ指数のトレンドを参考に小型・中型株は継続してウォッチしましょう。
リモートワークなどのサービスを展開するラクモ(4060)などトレンド的に注目してみましょう。
明日は週末となり、午前中は変動性の高まりに注意。午後からも地政学リスクによるリスク回避の利益確定売りなどに注意しましょう。
この記事へのコメントはありません。