東証市場概況
2022年11月15日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+26円70銭(+0.10%)の27,990円17銭でした。
週明けの米国市場が利益確定の売りと金利上昇が警戒され3指標揃って下落。日本市場もその流れを受け売りが先行して取引が開始しました。
また日本時間今夜未明に発表される米国10月PPIの結果を見極めたいなどにより小幅な相場でやや様子見となりました。
午後からは香港ハンセン、上海市場などのアジア市場、時間外の米国株価先物指数の上昇で節目の28,000円を超えるまで上げ幅を拡大しましたが、引け間際にあっさり27,000円台まで割り込んでしまいました。
後味の悪い終わり方となりましたが、支えと意識されるポイントを割り込むほどの下落はなく底堅さは認識できた相場感ではあります。
また本日もアドバンテストや東京エレクトロン、レーザーテックなどの半導体セクターはしっかり買われ、半導体セクターへの資金流入が継続している形です。
米国市場情報
米国14日の米国市場は反落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-211.16ドル(-0.63%)の33,536.70ドルでした。
S&P500は前日比-35.68ポイント(-0.89%)の3,957.25ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+127.11ポイント(-1.12%)の11,196.22ポイントでした。
週明けの米国市場は前週の急ピッチな上昇を受け、やや利益確定の売りに押される形となりました。
ウォーラー理事により金融引き締めを見直す発言、ブレイナード副議長による利上げ減速を適切に見直す発言と、タカ派とハト派が入り混じった発言に翻弄される形となりました。
金利上昇を警戒しナスダック指数やSOX指数は下落しましたが、半導体メーカーAMDがアナリストのより投資判断格上げにより続伸しました。
底打ち間の強い米国市場、15日に発表されるPPIが市場の注目となります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆1707億円、売買高は12億1130万株でした。東証プライムの値上がり株は1091、値下がり株は678、変わらずは67でした。
非鉄金属、鉄鋼、銀行、海運、パルプ・紙、医薬品と素材系から景気敏感、金融、ディフェンシブの一角などが買われました。
サービス業はきつい売りに押されました。
テクニカル的には前日の終値から安値で取引開始。5日移動平均線につかまる形で下げ止まり、積極的な戻りを試す買いも入りませんでした。
今夜のPPIの結果次第で明日以降の日本市場の方向性が定まると予想できます。
半導体セクターは継続して物色対象に。本日大きく上げたパワー半導体関連のフェローテック(6890)は注目。
押しの強かった情報・通信分野は反転のタイミングで参入してもよさそうです。
先週紹介したJDSCも継続してウォッチしてみましょう。
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