東証市場概況
2022年11月2日の東証市場は小幅に反落しました。
日経平均株価は前日比-15円53銭(-0.06%)の27,663円39銭でした。
米国市場の下落の流れを受け、日本市場は小幅に下落しました。米国の雇用統計およびISM製造業景気指数発表により利上げによる警戒が再燃。
また米国で開催中のFOMCの結果を見極めたいこともあり、積極的な買いはなく様子見ムードとなりました。
もっとも日経平均は支えとなるポイントではしっかり耐えれたことは悲観的になる必要はないでしょう。
パナソニックは2日続伸、日本製鉄、ソニーグループなど好決算を発表した銘柄が大きく買われ日本市場の支えとなりました。
反面、米国の金融引き締めによる利上げ警戒から半導体などのハイテク株は比較的弱い動きとなりました。
明日3日は祝日のため休場。休み明けの4日にFOMCの結果は織り込まれ注目が集まります。
米国市場情報
米国1日の米国市場は続落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-79.75ドル(-0.24%)の32,653.20ドルでした。
S&P500は前日比-15.88ポイント(-0.41%)の3,856.10ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-97.30(-0.89%)の10,890.84でした。
米国1日から始まるFOMCに向け、長期金利上昇への警戒から続落しました。取引開始時は中国の新型コロナウィルス対策の緩和期待から寄り付き時は買いが先行しました。
その後のISM製造業景気指数は50.2と市場予想とほぼ同水準でしたが、9月の米求人件数が予想以上に増加したことを受け労働市場が逼迫していることが嫌気され下落へ転じました。
11月のFOMCでは0.75%はすでに織り込まれていますが、パウエル議長の今後の利上げペースに対してのスタンスに注目が集まります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆3798億円、売買高は14億3069万株でした。東証プライムの値上がり株は739、値下がり株は1019、変わらずは79でした。
鉱業、鉄鋼、水産・農林、石油・石炭、食料品、電気機器など資源関連から内需、景気敏感の一角と広く買われました。精密機器やサービスなどは弱い動きとなり、まちまちな全体相場となりました。
テクニカル的には前日の終値より下落、そして75日移動平均線を割り込んで取引スタート。大きく売り込まれることもなく、好決算企業を頼りに押し目買いもはいるなど方向感なく取引が終わりました。
75日移動平均線をまたぎながら終えたことは、そこまで投資家心理が悪化していないと解釈できます。
上値は一目均衡表の先行線2に押さえられ、薄い雲の中で小幅な動きで、FOMCの結果次第にはなりますが、この雲を超えると日本市場は28,000円を目指す勢いとなるでしょう。
その際は半導体やパワー半導体などが物色銘柄としたいところです。
サンケン電気(6707)など11/7の決算結果次第では参入する価値はありそうです。
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