東証市場概況
2022年9月22日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-159円30銭(-0.58%)の27,153円83銭でした。
米国FOMCにて長期にわたる金融引き締めが懸念され米国市場が3指標揃って続落。その流れを受け継ぎ日本市場も売りが先行してスタート。一時は下げ幅を360円近くまで広げましたが、割安感から押し目を拾う投資家や1ドル145円と円安に振れたことで自動車関連などの輸出関連は底堅い動きとなりました。
水際対策緩和に加え、旅行関連の優遇政策などサービス、旅行関連は引き続き注目できるといえるでしょう。
米国市場情報
米国21日の米国市場は続落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-522.45ドル(-1.70%)の30,183.78ドルでした。
S&P500は前日比-66.00ポイント(-1.71%)の3,789.93ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-204.86ポイント(-1.79%)と3指標そろって1.7%安となりました。
注目していたFOMC後のパウエル議長会見で0.75%の利上げを決定。経済の痛みを伴うことは承知の上で、継続して金融引き締めへ意欲的な発言が投資家心理を冷やしました。
朝方の米国市場取引開始時は0.75%の利上げが織り込まれ、割安感からの買い直しも入り一時300ドル超の上げ幅となりましたが、徐々に買いの勢いは弱まり、マイナスに転じ取引を終えました。
またFOMCでは3ヶ月ごとの政策金利見通しを公表し2022年末で4.4%、2023年末で4.6%と見込みました。前回の同3.4%と3.8%から引き上げられた形となりました。
東証市場概況
東証プライムの売買代金は概ね2兆6518億円、売買高は11億4475万株でした。東証プライムの値上がり株は626、値下がり株は1105、変わらずは106でした。
陸運、空運などの旅行関連は本日も強い動きで、円安の恩恵を受けやすい輸送機器なども買われました。反面、世界的な金融引き締めによる景気減速が懸念され海運株は売られました。
テクニカル的には前日の終値から下放れして取引スタート。押し目を拾う動きから取引開始よりもプラスに転じましたが、上昇の勢いは弱く前日の窓を埋めることはできませんでした。200日移動平均線もあっさり割り込み、一目均衡表の先行線2を下に抜け三役逆転となりました。
3連休をはさむことも積極的な買いを入れることもできず、週末の米国市場の動向により週明けからの日本市場の投資戦略は変わってきますので、今週の米国市場および欧州・中国市場などはチェックするようにしましょう。
国葬問題や旧統一教会問題など自民党の支持率が30%を下回り危険水域に。旅行関連の優遇策などテコ入れはしましたが、岸田総理就任1年を迎える自民党。はやくもポスト岸田の報道も見受けられていて、株式市場の変動性に少なからず影響を与えると言えなくもないですので、自民党関連のニュースなども感度を上げる必要があります。
日銀による為替介入も観測され1ドル145円から一時140円まで急激に円高に振れ、焼石に水との意見もありますが、為替の変動に左右される輸出株などの影響にも警戒しましょう。
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