東証市場概況
2022年9月20日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+120円77銭(+0.44%)の27,688円42銭でした。
前週の大幅下落による自立反発などが入り、日本市場は反発しました。懸念通り上値は重く神経質な展開となり、週末の米国政策金利発表までは様子見となりました。
自動車や半導体などの主力株が買われました。日本国内CPIも市場予想を上回るなど日本も物価の動向が注目されます。
米国市場情報
米国19日の米国市場は反発しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+197.26ドル(+0.26%)の31,019.68ドルでした。
S&P500は前日比+26.56ポイント(+0.69%)の3,899.89ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+86.62ポイント(+0.76%)の11,535.02ポイントでした。
FOMCでの金融引き締めを警戒し、取引開始時は売りが先行して下落。売り一巡後は前週の厳しい下落による自主反発や、0.75%もしくは1%の利上げを織り込んだ株式市場により、プラス圏へ上昇し取引を終えました。
バイデン大統領による新型コロナウィルスのパンデミック終了宣言、中国においても一部の都市でロックダウン解除なども株式市場にプラス材料として捉えられました。
Appleやセールスフォースなどハイテク株、アメックスやナイキなどの消費関連株が上昇しました。反面ジョンソンアンドジョンソンなどディフェンシブの一角は下落しました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆5566億円、売買高は10億3441万株でした。東証プライムの値上がり株は1293、値下がり株は477、変わらずは67でした。
ゴム製品、鉄鋼などの素材系から食品の内需、輸送機器などの景気敏感株までバランスよく買われ、海運は利益確定に押されました。
テクニカル的には前日の高値と安値を切り上げて形でも上昇。5日移動平均線に上値を抑えられ、ボリンジャーバンドの1σに下値を支えられました。今週は残り2日で神経質な動きになりやすく5・25日移動平均線と75日移動平均線との間で神経質な展開となりやすそうです。
先週から解説していたので想定内の流れ(株式は変動性が高い)で、市場は米国の1%の利上げを織り込んでいると言えます。今後のターミナルレート(政策金利の終着)は4%の見方が強く、継続して米国および世界的な金融引き締めは現実として受け止めるべきでしょう。
日本国内も為替介入への警戒、そして支持率低下にあえぐ自民党による景気刺激策など市場の変動を高める要因があります。むしろ何もないことのほうが不気味ですが。
週末のFOMC通過までは様子見で、FOMCの結果を織り込む週明けからの売買参加でよいと思われます。支持率低下にあえぐ自民党が5万円給付、さらなる支持率回復のために旅行やインバウンドに大胆な政策を打ち出すかもしれないので、注目してみましょう。
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