(最終更新日:2022.09.19)

2022年9月16日の株式市場概況

東証市場概況

2022年9月16日の東証市場は反落しました。

日経平均株価は前日比-308円26銭(-1.11%)の27,567円65銭でした。

米国金融引き締めによる景気減速が警戒され、日本市場も値がさの高PER株を中心に売られました。欧米およびアジア市場と世界的に軟調な動きになったことも、3連休前のリスク回避の売りに押されました。

米国市場情報

米国15日の米国市場は反落しました。

NYダウ工業株30種平均は前日比-173.27ドル(-0.56%)の30,961.82ドルでした。

S&P500は前日比-44.66ポイント(-1.13%)の3,901.35ポイントでした。

ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-167.32ポイント(-1.43%)の11,552.36ポイントでした。

米国10年金利3.4%台へ上昇、高PERのハイテク株などを中心に売られました。朝方発表の小売売り上げ高は市場予想-0.1%を上回り0.3%となり消費関連株が買われましたが、買いは続かずマイナス圏に反転して取引を終えました。

同日発表されたフィラデルフィア連銀景況指数が市場予想2.4を大幅に下回る-9.9となったことも米国市場の買いを控える要因となりました。

新規失業保険申請数は市場予想を下回り労働市場の回復からFRBによる利上げが加速するとの思惑で3指標揃って下落しました。

金利上昇による収益改善の期待からJPモルガンチェース、ゴールドマンサックスなどの金融株、景気に左右されにくいディフェンシブや内需のジョンソンアンドジョンソンやユナイテッドヘルスなどは買われました。

東証市場情報

東証プライムの売買代金は概ね3兆4047億円、売買高は14億1756万株でした。東証プライムの値上がり株は551、値下がり株は1233、変わらずは53でした。

銀行が上昇率一位で、電気ガス、不動産など内需株が買われ、海運、鉱業など景気敏感株は売られました。

テクニカル的には前日の終値より下放れして取引を終えました。支えとして意識される75日移動平均線に支えられましたが、ボリンジャーバンドの1σを割り込み一目均衡表の先行線も割り込み、週明け以降さらに調整が進む場合はより下げがきつくなることに警戒しましょう。

今週は日本市場は3日のみの営業で、週末の米国市場はFRBによる政策金利など神経質な動きが予想されます。市場は政策金利の終着点を4%と想定し、週末のFOMCも0.75もしくは1%の利上げを織り込んでいると考えられます。

FOMCによる政策金利が市場の想定内に収まれば、来週からは半導体やパワー半導体などのハイテク・グロース株を銘柄の物色対象としたいところです。

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