東証市場概況
2022年8月25日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+165円54銭(+0.59%)の28,479円01銭でした。
欧米市場および中国上海市場上昇の流れを受け前日終値より上昇して取引スタートし売り一巡後は時間外の米国株価先物指数上昇を追い風に総じて堅調な相場となりました。
前日までの1000円近い下落で自立反発もあり得ると解説していたように、米国市場同様に日本市場も自立反発と押し目をひろう動きで日本市場も上昇しました。
とくにマザーズ指数が1.16%高と日経225(+0.59%)やTOPIX(+0.48%)などよりも上昇率は高く、予測していたように大型株から小・中型株へシフトしつつある兆候がみられ始めました。
連日の下落から日本市場は反発しましたが商いは約4ヶ月ぶりの少ない売買代金で上値は重く、自主反発と空売りの買い戻しの域は脱していないといえます。
日本市場も週末の米国で予定されているジャクソンホール会議などの動向を見極める形となりますので明日の日本市場も引き続き神経質な動きが予測できます。
米国市場情報
米国24日の米国市場は反発しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+59.64ドル(+0.18%)の32,969.23ドルでした。
S&P500は前日比+12.04ポイント(+0.29%)の4,140.77ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比+50.23ポイント(+0.41%)の12,431.53ポイントでした。
米国経済指標7月耐久剤受注の輸送除くコアが市場予想0.1%を上回る0.3%との結果を受け過度な景気減速が和らいだことに加え、米国NYダウは3日で1000ドル程度下げたことで押し目および自立反発しました。
もっとも積極的に上値を追う動きはみられず、週末に開催予定のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言により様子見感が強く小幅な上昇で終わりました。
ハイテク名柄比率が多いナスダックに関しては米国長期金利が3.1%台と高水準となり一時的に下げましたが、押し目買いも加わりクアルコムやエヌビディアなど主力の半導体株などが買われました。
VIX指数も下落していますが、20ポイントを上回っており神経質な動きが予測できます。
週末にかけ米国市場では今夜未明に実質GDP発表、明日はジャクソンホール会議とPCEデフレータなどが予定されており、日米ともにその流れをくみ様子見が広がると予測されます。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆222億円、売買高は9億645万株と薄い商いとなりました。東証プライムの値上がり株は1243、値下がり株は512、変わらずは83でした。
医薬品や保険業などディフェンシブ株の一部が買われ、金属製品やガラス土石など素材系も買われました。電気・ガスや小売などの内需は売られました。
テクニカル的には上下に髭のある実体で、前日の高値と安値を切り上げ形では上昇、5日移動平均線がまたがる28,500円が抵抗となり取引を終えました。
国内水際対策緩和により景気回復への期待が市場を支えましたが、先述した米国のイベントを通過するまでは上値は重いまま週末を迎えそうです。
ジャクソンホール会議やPCEデフレータなどの結果が日本市場の株価に織り込まれるのは週明け29日からとなりますが、冒頭で解説したマザーズ指数。大型株から小・中型株へのシフトのタイミングは近づきつつありますので週末は銘柄の物色に時間をさくのも良いでしょう。
メタバース関連になるシーズメン(3083)などは持ち合いが続いており押し目がきたタイミングで注目してみるのも良さそうです。
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