東証市場概況
2022年8月5日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+243円67銭(+0.87%)の28,175円87銭でした。
昨日のブログで注目するよう解説したSOX指数上昇により、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体値嵩株に買いが入りました。
日米ともに決算を手がかりに好業績の銘柄が物色され日本製鉄やキッコーマンなどが大きく買われました。
原油先物価格も下落したことで原材料高による過度なコスト負担がやわらいだことも追い風に、あっさり節目の28,000円を超えました。午後からは今夜未明に発表される米国雇用統計の結果を見極めたいこと、週末要因も重なり積極的に上値を追う事なく、28,000円を維持したまま取引を終えました。
米国市場情報
米国時間8/4の米国市場は反落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-85.68ドル(-0.26%)の32,726.82ドルでした。
S&P500は前日比-3.23ポイント(-0.08%)の4,151.94ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比+52.42ポイント(+0.41%)の12,720.58ポイントでした。
米国5日発表の雇用統計の結果を見極めたいことで様子見ムードが前面に出た事でNYダウのみ下落するまちまちな相場になりました。
懸念されているFRBによる0.75%の利上げも重荷になっており、今夜の雇用統計も参考の一つとしてされています。
原油先物価格が続落していることで石油株のシェブロンは3%安となりましたが、反面原油安がインフレ鈍化につながることからビザやアメックスなどの消費関連株は買われました。
米国長期上昇一服によりハイテク株などは買われ、半導体AMDは6%高と買われました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆8716億円、売買高は12億1246万株でした。東証プライムの値上がり株は1359株、値下がり株は418株、変わらずは61株でした。
鉄鋼株を筆頭に食料品などが上昇率上位でした。原油安により石油株や鉱業株は売られました。
テクニカル的には5日移動平均線を支えに髭のほぼない実体のみで上昇の勢いが強かったことをしめします。決算相場を無難にこなしながら、6/9の高値抵抗ラインとなる28,390円を超えるかがポイントになります。
週足では前週の高値と安値にほぼ同じ形で持ち合い、今週は28,000円を上値に売りの圧力に跳ね返されたことでトレンドがつかみにくい相場でしたが、売りのエネルギーが弱まりあっさり28,000円を超えたことは来週以降の相場の方向性は見出せそうです。
もちろん今夜の米国雇用統計、来月以降の利上げペースなどで、調整入りすることもあることは念頭におきましょう。
継続してSOX指数の動きにより半導体関連はもちろん、昨日紹介したGSユアサも本日は下落しましたが、下げ止まりのサインを確認して反転するのを待って物色候補とするのも良いでしょう。
この記事へのコメントはありません。