東証市場概況
2022年7月27日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+60円54銭(+0.22%)の27,715円75銭でした。
米国株価先物指数の上昇により日本株買いリスクが後退し反発しました。
決算発表を終えたマイクロソフトやアップルなどの主力ハイテク株が時間外で買われ、日経市場も東京エレクトロンや医薬品の値嵩株を中心に買われました。
上げ幅は一時100円を超える場面もありましたが、今夜未明に発表されるFOMCでの金利動向の先行きが懸念され戻り幅は限定的になりました。
米国市場情報
米国時間7/26の米国市場は反落しました。
NYダウ工業30種平均株価は前日比-228.50ドル(-0.71%)の31,761.54ドルでした。
S&P500は3,921.05ポイント(-1.15%)
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-220.09ポイント(-1.87%)の11,562.58ポイントでした。
米国ウォルマート業績見通しを下方修正したことで消費関連株を中心に売られました。消費落ち込みへの懸念からクレジットカードのアメックスやホームデポなどの小売から消費関連が売られました。
反面、売上・一株益ともに市場予想を上回った3Mは5%ほど上昇しました。
27日未明より公表されるFOMCでの利上げ判断待ちなどもありハイテク関連もポジション整理の売りに押されました。市場予想は0.75%の利上げを見込んでおり、FRB議長の物価や景気への認識に注目が集まります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆3728億円、売買高は9億2521万株と本日も2兆円前半の低調ぶりでした。東証プライムの値上がり株は683株、値下がり株は1078株、変わらずは77株でした。
海運株を筆頭に押され気味だった陸運株を筆頭に医薬品などが買われました。小売・水産、電気などの内需が売られました。
テクニカル的には5日移動平均線に上値を抵抗となり、前日の高値切り上げと安値を切り下げた持ち合いになりました。下げ止まりと判断する形ではないですが、方向感はつかめませんが今夜の米国FOMC発表後の明日以降市場の方向性は明確になりそうです。
米国マイクロソフトは市場予想を下回った決算により取引時間中は下落しましたが、時間外で買い直され、その流れで日本国内のグロース株が買われました。
日米ともに決算により変動性は高まっていて、より一進一退の相場ですが、個人投資家は市場の方向性が明確になるまで観望できるのも一つのメリットであるといえます。
今夜の米国はメタプラットフォーム(Facebook)の決算もあり、米国の金利動向含めグロース株へ注目するのもありでしょう。
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