日経市場概況
2022年4月27日の日経市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-313円48銭の26,386円63銭(-1.17%)と米国市場大幅下落の影響を受けました。
午前の取引開始後は500円以上と下げ幅を広げましたが、売り一巡後は米国指数の時間外取引上昇により下落幅を縮小させ取引を終えました。
今週は変動性が高い神経質な動きになると解説、今後の動向や本日決算発表の注目銘柄など本日もよろしくお願いします。
米国市場
米国時間4/26の米国市場は反落しました。
NYダウ平均株価は前日比-809.28ドルの33,240.18ドル(-2.38%)でした。
S&P500は前日比-120.92ポイントの4,175.20ポイント(-2.81%)
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-514.11ポイントの12,490.74ポイント(-3.95%)と成長鈍化が嫌気され売られました。
中国の新型コロナウィルス感染拡大に歯止めがかからず、上海など主要都市のロックダウンにより景気減速へのリスク回避で3指標揃って下落。
先週末のNYダウ同様に全構成銘柄の30種すべて下落しました。
それに加えFRBのインフレ対応による利上げペースの加速による金融引き締めなども投資家心理を悪化させました。
先行きの利上げの警戒を織り込み、高PERのハイテク株ナスダック指数も大きく下落。マイクロソフトやアップルも下落しました。
景気鈍化による消費需要低下により、消費関連銘柄クレジットカードのビザとアメックスも下落しました。
昨夜のブログでVIX指数が27ポイントと変動性リスクに注意と解説。+24%と上昇し33.5ポイントの警戒レベルに到達しました。
日経市場
東証プライムの売買代金は概ね3兆9994億円と活況になりました。売買高は16億5561億円でした。東証プライムの値上がり株は600株、値下がり株は1198株と全体の約7割、変わらずは40株でした。
先日から調整が進んでいた海運株や鉱業などの景気敏感株が上昇率上位でした。
昨日のブログで紹介していた東証エレクトロンデバイス(2760)は個別株値上がり5位でした。長期指標の参考になる75日移動平均線を強くまたぎながら上昇。連休などはさみますが、今後も継続して上昇するかがポイントです。
ファナック(6954)は昨日の決算で市場予想を下回ったため本日は大きく売られましたが、ハイテクロボ分野では技術力もシェアも高いので下げ止まりが確認できたタイミングで中・長期の視点で検討してもよいでしょう。
テクニカル的な話でいくと本日の日経225株価は節目の26,000円台に突入すると、長い下ヒゲを残しながら下げ幅を縮小しながら取引を終えました。
明日以降と連休をはさみ26,000円を維持できるかがポイントで、昨日も解説しましたが5・25・75日移動平均線が全て下向き、一目均衡表の雲を下に抜けているので、相場が下落入りするとさらに下げが更にきつくなることにも要注意してください。
明日の日経市場も決算が活発になります。昨夜に注目していたJR東海(9022)も本日2%を超える上昇に。アフターコロナを見据えた人流回復に期待したいところです。
明日は空運業で注目しているANAホールディングス(9202)のほか、村田製作所など約230社の決算発表が予定されています。
3連休をはさみゴールデンウィークと市場営業日も限られているので、積極的な売買をしかけるよりは決算を参考に銘柄物色にパワーバランスを傾けるほうが得策でしょう。
保有しているポジションは変動性に注意して損切りのポイントや利益確定のポイントなどこまめにケアするようにしましょう。
別記事で本日(4/27)決算の企業で注目銘柄など解説したいと考えております。
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