株式市場概況

  (最終更新日:2022.04.26)

2022年4月26日の日経マーケット情報と注目株

目次

日経市場概況

2022年4月26日の日経市場は反発しました。

日経平均株価は前日比+109円33銭の26,700円11銭(0.41%)でした。

長期金利上昇の一服による米国市場3指標の反発もあり上昇し、米国の流れを引き継ぎ半導体関連株が買い戻されました。

前日の大幅安から自主反発の可能性もあると解説。本日は上昇しましたが、27日から始まる日銀金融政策会合や大型連休、決算シーズンなどの要因により上値を抑えられました。

今後の動向など本日もよろしくお願いします。

米国市場

週明け後のNYダウは反発しました。

NYダウ平均株価は前日比+238.06ドルの34,049.46ドル(+0.70%)と長期金利一時2.7%台へと低下したため割安感から買い直されました。

S&P500も前日比+24.34ポイントの4,296.12ポイント(0.57%)

ハイテク関連ナスダック指数も前日比+165.56ポイントの13,004.85ポイント(+1.29%)と3指標揃って反発しました。

中国コロナウィルス増加、上海以外の都市でもロックダウンされるおそれから、景気減速による懸念から25日の中国市場が下落。

リスク回避の流れから比較的に安全資産である米国債が買われ米国10年長期金利が、2.9%台から2.7%台へ低下しました。

金利と債券の関係を知りたい方は過去ブログ『債券と金利の関係』参照してください。

長期金利低下により先週下落のきつかったハイテク株を中心に買い直しの動きが広がり、エヌビディアやAMDなどの半導体関連、Google(アルファベット)やマイクロソフトなどが上昇しました。

原油先物価格下落による景気減速懸念が和らぎ、ホームデポやマクドナルドなどの消費関連株やクレジットカードのアメックスなども買われました。

日経市場

東証プライムの売買代金は概ね2兆5854億円、売買高は10億3450万株でした。東証プライムの値上がり株は1105株、値下がり株は659株、変わらずは74株でした。

コロナウィルスによる中国経済減速への懸念から、鉱業や海運株などの景気敏感株が売られました。

ドル円も1ドル127円とここ数日は持ち合いが続いており、輸出関連銘柄は利益確定の売りで調整局面に入っています。

テクニカル的には移動平均線との乖離率は大きいままですが、明日以降5・75日移動平均線が横たわる27,000円付近まで持ち直すかが今後のトレードのポイントになります。

大型連休、決算、日銀会合、金利動向など神経質な動きが予想されます。

いずれにしても5・25・75日移動平均線は下向きにですので先安感の懸念は残されたままです。

米国VIX指数も、30ポイント台を下回っていますが27ポイント台と高いことには変わりないので、変動性リスクには注意するようにしましょう。

注目銘柄

本日の決算で注目していたハイテクロボットを製造するファナック(6954)ですが、2022年3月期の当期純利益は前期比+65.2%の1,552億円と申し分ない決算になりました。

2023年3月期通期の連結業績予想は前日比+7.0%の1,662億円を見込み、配当性向も60%としております。半導体受給や地政学リスクなど不透明感は見込まれますが、景気回復に伴い上方修正もなきにしもあらずなので、今後の動向に注目です。

続いてDRAMなどの半導体メモリを製造するトーメンデバイス(2737)の決算は、2022年3月期当期純利益は前期比+85.1%の63億円と増益になりました。配当に関しても22年3月基準日の配当を20円増配しました。23年3月期は前期比-13.8%の55億円と減益の見込みですが、半導体需要は旺盛なので引き続き注目です。

続いて東京エレクトロンデバイス(2760)。こちらは半導体装置メーカーの東京エレクトロンの子会社で、主にソリューションビジネスがメインです。2022年3月期の当期純利益は前期比+61.8%の50億円と増益しました。23年3月期の当期純利益連結予想も前期比+16.0%の59億円と増益の見込みです。

東京エレクトロンデバイス(2760)の株価ですが、テクニカルでみてもPER8.3倍と10倍以下、2021年9月27日の高値9,270円を天井に、2022年3月8日の安値4,670円を底に持ち合いの形です。今後トレンド転換にもよりますが、注目銘柄の一つです。

陸運で注目していたJR東海(9022)も本日決算で、2022年3月期の売上は前期比+13.6%の9,351億円と増収しましたが、当期純利益は赤字の519億円でした。2023年3月期の通期連結予想では当期純利益は146億円の黒字を見込んでいるので、四半期毎の結果を踏まえ今後の動向に注目です。

JR東海に関しては流動比率363%と財務安全性に関しては問題ありませんので、コロナウィルスによる打撃はありましたが、アフターコロナを見据えた人流回復などに期待したいところです。

今週以降、連休をはさみ決算発表も活発になってきますので、変動性が高まる今の相場では決算を参考に銘柄の物色に時間を割くのも戦略の一つです。

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