2022年3月25日の日経市場は、2019年9月3日以来の9営業日連続続伸しました。週末要因をいい意味で裏切った形の上昇でした。東証日経平均株価、前日比39円45銭高(+0.14%)の28,149円84銭と上げ幅は小さいながらも上昇して終わりました。原油先物価格下落、米国失業保険申請数の市場予想を下回り続伸した米国市場の流れを受け継ぎました。
昨夜の米国市場はNYダウ工業株30種平均、前日比349ドル44セント高(+1.02%)の34,707ドル94セント、ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比269.23ポイント高(1.93%)の14,191.84ポイント、S&P500は前日比63.92ポイント高(1.433)でした。原油先物価格の下落により景気後退への懸念が緩和。米国失業保険申請数が市場予想の21.2万人を下回る18.7万人で景気回復の期待により3指標揃って上昇しました。
Apple iPhone端末などの製品サブスクサービスの提供開始のニュースなどで2%近く上昇しました。またフィラデルフィア指数(SOX指数)も5.13%高と半導体関連銘柄にも買いが入っている状況です。来週の米国市場も雇用統計発表など重要な指標発表も控えています。
東証1部売買代金は3兆581億円。売買高は11億8685万株。東証1部値上がり株は1007株、値下がり株は1068株、変わらずは106株でした。直近で押され気味だった海運株が上昇率一位で、銀行など金融関連は利益確定に押されました。
テクニカル的には週末要因もあり一旦調整に入りそうだなと思っていましたが、いい意味で裏切られた一日になりました。
朝の取引開始時は200日移動平均線より高い28,338円から始まり後場で28,000円を割り込む場面はありまたしたが、13時前より下げ幅を縮小し緩やかに買い戻されながら200日線をまたぐ39円高で本日の取引を終えました。一時122円までいった円安なども輸出関連銘柄買いに繋がりました。
フィラデルフィア指数(SOX指数)の上昇など、半導体関連も盛り上がっている状況で国内の半導体関連も物色の対象になりそうです。アドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)などはテクニカル、ファンダメンタル的にいいパフォーマンスになりそうです。
年度末を迎える3月、権利確定に加え、先週から3,000円近く続伸してきた日経市場は調整に入ってもおかしくない相場状況になります。下げ幅は限定的、常識的な範囲での調整なら押し目を拾うのもありでしょう。先の半導体関連などに加え、春の行楽など空運株や鉄道関連の陸運株など銘柄選定の視野を広げてはいかがでしょうか。
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