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東証市場概況
2023年3月14日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-610円92銭(-2.19%)の27,222円04銭でした。
米国シリコンバレー銀行の破綻およびシグネチャーバンクの事業停止など相次ぐ銀行関連の収益性の懸念が世界的に株式市場に影響を与えたことで日本市場にも影響し、リスク回避の売りが先行しました。
下げ幅は一時700円を超える場面もあり、銀行関連株は大きく下落。ドルの買い戻しもありましたが、1ドル133円台で推移していることで主力輸出関連株も軟調となりました。
テクニカル的にも短期的な反発はみせそうですが、明確な下げ止まりもなく引き続き警戒が必要です。
米国市場情報
米国13日の米国市場は続落しました。
NYダウ平均 31819.14ドル(-90.50 -0.28%)
S&P500 3855.76ポイント(-5.83 -0.15%)
ナスダック 11188.84ポイント(+49.95 +0.45%)
前週末に続き米国SVBの破綻に続きシグネチャーバンクの事業停止の報道で値動きの荒い相場となりました。FRBによる預金者の全額保護や、米バイデン大統領の金融システムの安全性への発言から過度な警戒は和らぎましたが欧州市場の下落など市場はややリスク回避の動きになりました。
米国長期金利が下落したことを受けナスダックはやや買い支えられました。
利上げの影響が出だしたことで次回FOMCでは利上げ幅は縮小されるのではないかという思惑もありますが、今夜は米CPI、明日は小売売上高の発表と注目される経済指標が発表予定なのでウォッチしてみましょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆9041億円、売買高は19億967万株と出来高を伴った下落となりました。
東証プライムの値上がり株は55、値下がり株は1771、変わらずは10でした。
陸運のみ上昇のほぼ全面安で、本日も銀行、保険など金融関連が大きく下落、鉱業、鉄鋼など景気敏感銘柄も下落しました。
テクニカルでは本日も下向きのギャップを空けて下落。一目均衡表の先行線1,2に支えられましたが、75日・200日移動平均線をまたぎ取引を終えました。
短期的には空売りの買い戻しなどの反発は見せそうですが、上値の抵抗となる指標が密集しており、今週のCPIと来週のFOMC、そして米国の金融不安と積極的な買いが入りづらいと考えます。
まとめと注目銘柄
シリコンバレーに続き、シグネチャーバンクの事業停止と立て続けに起きたことで市場は大きく動揺しました。
昨日のブログでも景気に左右されにくい内需やインバウンド関連が物色としましたが、食料品などのディフェンシブは比較的持ち堪えた印象でした。
今回の同様が落ち着くまでは短期的には医薬品などのディフェンシブが銘柄選びの中心になるといえます。
また銀行株なども直近の急落で配当利回りがじょうしした銘柄もありますが、今回の市場の動揺となっている金融不安が解消され銀行株が反転するまでは迂闊に手を出すべきではないと言えます。
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