目次
東証市場概況
2023年3月7日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+71円38銭(+0.25%)の28,309円16銭でした。
米国市場のまちまちな結果を受け取引開始時は売りが先行しましたが、その後はすぐに切り返し続伸して取引を終えました。
ファーストリテイリング、ダイキンなど日経寄与の高い銘柄が買われた反面、東京エレクトロンなど半導体装置関連は下落しました。
今週は日銀会合があるなか金融緩和修正の思惑ぇ で銀行株が上昇率上昇に入るなどしました。
2022/11/24以来の高値にせまる日経市場、過熱感を解消しながらさらなる高値を追うのかトレンドの継続がポイントです。
米国市場情報
米国6日のNYダウは続伸しました。
NYダウ平均 33431.44ドル(+40.47 +0.12%)
S&P500 4048.42ポイント(+2.78 +0.07%)
ナスダック 11675.74ポイント(-13.27 -0.11%)
パウエル議長発言、週末の雇用統計を前にポジション調整の利益確定などで小幅に続伸しました。米国長期金利も取引開始後に上振れしたことで高PER株比率の高いナスダック指数をまちまちな結果にさせました。
注目されているパウエル議長発言も明日に控えやや様子見となりました。タカ派は織り込まれていますが、先行きの利上げのスタンスなど、FRBの動向が注目になります。
またアナリストによる投資判断を引き上げられたアップルが上昇、ハイテク株には継続して注目が
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆7872億円、売買高は11億2720万株でした。
東証プライムの値上がり株は1248、値下がり株は493、変わらずは94でした。
鉱業、鉄鋼、銀行、石油・石炭など景気敏感から金融系が上昇しました。
海運、パルプ・紙、不動産、食料品は下落しました。
テクニカルでは前日の高値と安値を切り上げ上昇、上髭を残す形で高値では利益確定の売りにあいましたが、ボリンジャーバンドの3σにかかるなど上昇の勢いは強いといえます。
日経平均は2021年9月からの高値と結んだチャンネルラインにさしかかりました。
テクニカルではRSI65を示すなど過熱感がやや見えはじめてきており、先週から700円超の上げ幅をみせた日本市場では短期的な利益確定の売りに注意が必要ですが、悲観的な下落ではなく次の上昇に向けての利益確定とみています。
まとめと注目銘柄
米国はパウエル議長発言、日本は黒田総裁最後の日銀会合と重要なイベントつまっている今週、大きく動き出す準備段階と言えます。
米国の利上げはある程度織り込んでいますが、日本の金融緩和修正は前回同様市場との対話を無視した形になると警戒が必要です。
TOPIXも2000ポイント台を復帰。マザーズもテクニカルでは上昇トレンドと大型から小型まで物色されるなど日本市場も活気づいてきました。
オシレータ指標では過熱感を出すサインも出だし、空売り比率も41.5と徐々に高まりだしてきました。
日米の中央銀行の政策金利の結果にもよりますが、安易に空売りを仕込むと踏み上げ相場となりうることも念頭におきましょう。
日本市場の売買代金でも多くをしめる海外投資家が3週ぶりに売越しに転じていることは需給関係に変化が生じるといえます。
海運、鉄鋼など配当を意識していますが、過熱感は否めないなで今から参入するには少し下落リスクに警戒が必要です。
陸運などは値頃感もあり、神戸電鉄(9046)などウォッチしてみるのも面白そうです。
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