目次
東証市場概況
2023年2月28日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+21円60銭(+0.07%)の27,445円56銭でした。
欧米市場が堅調な相場となったことで日本市場も買いが先行し、日経225、TOPIX、マザーズと3指数揃って上昇しました。
上げ幅は限定的で後場では一旦マイナス圏に反転するなど変動性の高い1日となりました。
海運や鉄鋼など配当狙いのバリュー株などは利益確定に押され、ソフトバンクグループなど主力値嵩株が買われしまたが、東京エレクトロンは序盤は買いが先行するも引けにかけては失速するなど半導体セクター関連は総じてまちまちな動きでした。
米国市場情報
米国27日のNYダウは反発しました。
NYダウ平均 32889.09ドル(+72.17 +0.22%)
S&P500 3982.24ポイント(+12.20 +0.31%)
ナスダック 11466.98ポイント(+72.04 +0.63%)
週明けの米国市場は前週までの大幅な下落による反動もあり、3指標揃って小幅に反発しました。時間外の米国株価先物指数が堅調となったことで取引序盤は買いが先行しましたが、高値では戻り待ちの売りにあい上値は限定的となりました。
テクニカル的にもどっちつかずの位置にあることも投資家心理を冷やしましたが、長期金利上昇が一服したことがハイテク株を中心に買い戻しの動きにつながりました。
今週の米国は製造業PMI、ISM製造業景気指数、週末にかけては雇用関連の統計発表が予定され週後半にかけて変動性の高まりに注意するようにしましょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆3819億円、売買高は13億8807万株と商いは3兆円を超えました。
東証プライムの値上がり株は806、値下がり株は973、変わらずは56でした。
不動産、サービス、精密機器、情報通信、小売、電機機器など内需から景気敏感が買われました。
海運、鉄鋼は2%超の下落、鉱業など原油関連と売られました。
テクニカルでは一目均衡表の転換線を支えに前日の高値と安値を切り上げました。上下に髭のある陰線で節目の27,500円台では達成感と高値警戒から利益確定の売りにあいました。
75・200日移動平均線にはサポートされ、明日以降27,500円を抜けるかががポイントで、決算ピークも過ぎ特段買い材料が乏しい国内市場は外部要因にさらされやすいといえます。
月足では2月は前月の高値と安値を切り上げて上昇しましたが、実態の長さは短く今月が横ばい相場だったのを物語っており、全体相場だけでみると動きにくい相場だったのではないでしょうか。
まとめと注目銘柄
はやいもので2月も終わり、年度末となる3月となります。
3月末は決算締めや、配当権利落ち日など後半にかけて変動性は高まることが予想されますが、高配当株は一旦休憩をはさみさらに上値を追うことが予想されます。
権利日は配当金以上に株価が下落することもあるので権利落ち日前に処分するかはその時の銘柄のパフォーマンス次第としたいところです。
FRBによる利上げ停止が期待された2023年、市場の思惑とはよそに、強いインフレデータを示し米国市場はやや下押し相場となりました。
米国長期金利は4%直近にせまり、日銀総裁公認候補の所信演説でも日銀は継続して金融緩和とすることでドル円も1ドル136円にシフトしました。
円安の恩恵を受けやすい自動車などの輸出株は追い風になりやすいですが、金利の低下による為替の変動性に注意するようにしましょう。
また3月からは中国からの入国緩和、マスク着用の緩和などインバウンドなど、人流に何かしら変化が生まれやすいので、インバウンドなどはまだまだ魅力的なので継続して物色してみましょう。
パーク24(4666)や小売のラオックス(8202)など注目してみましょう。
この記事へのコメントはありません。