東証市場概況
2023年2月15日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-100円91銭(-0.37%)の27,501円86銭でした。
米国市場のまちまちな結果を受け、日本市場は朝方は買いが先行するも買いの勢いは弱く上値の重い展開になりました。
米国の利上げが長期化するとの思惑で為替レートが1ドル133円台と円安に振れたことで自動車など輸出銘柄が買われたほか、銀行・保険など金融関連も買われました。
米国市場情報
米国14日のNYダウは反落しました。
NYダウ平均 34089.27ドル(-156.66 -0.46%)
S&P500 4136.13ポイント(-1.16 -0.03%)
ナスダック 11960.14ポイント(+68.35 +0.57%)
取引開始前に発表された米CPIが前月からはインフレ率が鈍化したものの、市場予想よりも上回ったためFRBによる利上げが継続するのではとの思惑で下落して始まりまりました。
利上げが6月まで続くことが織り込まれ、利上げが緩むのが年後半との憶測も出ましたが、ターミナルレートは5.00%-5.25%に落ち着くであろうとする思惑で下げ幅は縮みました。
米国10年金利は3.7%台まで上昇しドル高となりましたが、VIX指数は下落とナスダック指数は小幅に上昇するなど不気味な形で取引を終えました。
今週はインフレの先行指数となるPPIの発表を控えているので結果に注目が集まります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆7304億円、売買高は11億8791万株でした。
東証プライムの値上がり株は624、値下がり株は1127、変わらずは85でした。
保険、鉄鋼、銀行、ガラス・土石など素材系と金融系が買われました。サービス、精密機器、不動産などは下落しました。
テクニカルでは前日の高値僅かにきりさげ下落。節目の27,500円で終値終えたことはそこまで投資家心理は悪化しているとは思えませんが、前日の解説でも一旦調整を挟みやすい相場としましたが、本日はその流れになりました。
まとめと注目銘柄
決算ピークも一段落し、米国CPIも通過。悪抜きと思いきや上値の重い展開となりました。明日以降も米PPI、来週は米FOMC擬似要旨などの公表を控えています。
国内は次期日銀総裁の金融緩和のスタンスに注目が集まり、そのスタンス次第では為替などに変動を与える要因の一つになるので神経質な展開と言えるでしょう。
注目銘柄は楽天グループ(4755)で前日の決算で赤字拡大しましたが、マーケットは悪抜け感から大幅に上昇。トレンドの流れが変わる可能性があるので、注目してみましょう。
クラウドワークスなどクラウド関連やDX、ChatGPTなどのAI関連は今年の注目銘柄としているので決算を終えた銘柄から物色してみましょう。
昨年から継続してウォッチしているJDSC(4418)もトレンドが転換してから参入するのも良いでしょう。
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