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東証市場概況
2023年2月10日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+86円63銭(0.31%)の27,670円98銭でした。
米国市場が金融引き締めの長期化懸念、来週のCPI発表を控えリスク回避の売りに押されましたが、日本市場は決算を手がかりとした物色や日経225先物の堅調な流れを受け小幅ながらも反発して取引を終えました。
日本市場の底堅さを認識できる相場でしたが、次期日銀総裁の人事など不確実性などで買い一巡後は利益確定の売りに押されました。
神戸製鋼やルネサスエレクトロニクスなど好決算銘柄が市場を牽引しました。
米国市場情報
米国9日の米国市場は続落しました。
NYダウ平均 33699.88(-249.13 -0.73%)
S&P500 4081.50(-36.36 -0.88%)
ナスダック総合 11789.58(-120.94 -1.02%)
米国新規失業保険申請数が市場予想を上回り、労働市場が弱まったことで、金融引き締めが緩むとの思惑もあり、一時は買いが先行。
ウォルトディズニーの人員削減などが好感され市場を底上げしましたが、米国10年金利が3.6%台と高止まりしていることに加え、ターミナルレートが5.0〜5.25%と予想されていることが懸念され3指標そろって下落しました。
また来週には米国CPIの発表もあるなどポジション調整の動きもありやや神経質な展開となりました。
東証市場概況
東証プライムの売買代金は概ね3兆4509億円、売買高は13億9618万株でした。
東証プライムの値上がり株は808、値下がり株は946、変わらずは82でした。
鉄鋼が上昇率一位、ほか保険業、その他製品、銀行、機械などが買われました。
石油・石炭、不動産、空運などは下落しました。
テクニカルでは高値と安値を切り上げ上昇。5日移動平均線、ボリンジャーバンド1σ、一目均衡表の転換線と抵抗になりそうだった指標を超えました。
また節目の26,500円を超えて終えたことも日本市場の底堅さとして認識できます。
週足では前週よりも高値と安値を切り上げ上昇しました。
決算相場がピークを迎えた週末と来週前半はやや神経質な相場とみます。
まとめと注目銘柄
SQもありましたが、節目のポイントには乗せて取引を終えたのは日本市場の底堅さが伺えます。
自動車など主力株の決算を終え、本日はマザーズが下落するなど小型株が軟調となりました。
大型株の決算が出揃い相場が落ち着き出すと、マザーズなどの小型株に資金がシフトする流れですので、IT、AI、DXなどに注目して銘柄の選定も良さそうです。
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