東証市場概況
2023年2月2日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+55円17銭(+0.20%)の27,402円05銭でした。
注目されていたFOMC政策金利およびパウエル議長発言により一時的に下落に転じましたが、その後は切り返し小幅ながら3指標そろって上昇して取引を終えました。
日本市場も朝方は買いが先行しましまが、日米の金利差縮小などで1ドル128円と円高基調もあり輸出株が弱く、日経平均の上値は重く27,500円では抵抗にあい売りに押されました。
ナスダック、SOX指数が上昇したことで日本国内の主力半導体株の東京エレクトロンなどが上昇しました。
テクニカル的に煮詰まり感がある日本市場、明日以降の展開に注目です。
米国市場情報
米国1日のNYダウは続伸しました。
NYダウ 34,092.96ポイント(+6.92 +0.02%)
S&P500 4,119.21ポイント(+42.61 +1.05%)
ナスダック総合 11,816.32ポイント(+231.77 +2.00%)
注目のFOMCにおいて市場予想通り0.25%の利上げを決定。パウエル議長発言時は一時300ドル超まで下落しましたが、発言が進むにつれ市場との対話を意識した内容と認識されて急速に下げ幅を縮め3指標そろって上昇しました。
米国長期金利低下により高PERのグロース株比率が高いナスダックが3桁を超える上げ幅、SOX指数も5%を超える上げ幅となりました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆8939億円、11億9648万株でした。東証プライムの値上がり株は524、値下がり株は1242、変わらずは70でした。
電気機器、証券・商品先物取引業、精密機器、機械、情報・通信、金属の6業種が買われました。
保険、銀行などの金融関連株は金利低下による利鞘悪化が懸念され下落しました。
テクニカル的には前日の高値と安値におさまる持ち合い。27,500円にも届かず、上げ幅は限定的となりました。
一目均衡表の雲に支えられましたが、FOMC通過後のわりには買いのエネルギーが弱いといった印象でした。
一旦大幅な調整が入りやすいことには注意が必要です。
まとめと注目銘柄
注目のFOMCも終わり一つの節目を抜けました。インフレ率鈍化に言及したことは、市場に安心感与えましたが、ダウは1日の取引で700ドルほど価格が変化した日になりました。
安易な空売りをしてしまうことは危険と言えます。
日本航空、全日空共に業績面では改善傾向にありコロナ5類引き下げに向かうので継続して、ウォッチしてみましょう。
また、日米金利差が縮まることで円高に振れやすいので輸出株など海外での売上比率が高い企業への投資は慎重にしましょう。
アップルの決算などを控え、決算結果次第ではハイテク・グロース株にもいい影響を与えるといえますので半導体関連やITなど物色してみましょう。
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