東証市場概況
2023年1月18日の東証市場は大幅に続伸しました。
日経平均株価は前日比+652円44銭(+2.50%)の26,791円12銭でした。
米国市場がまちまちな流れの中、注目していた日銀金融政策決定会合で長期金利の変動幅を前回の±0.5%と同じで現状維持するとのかまえから日経先物が急伸。
後場の日本市場もその流れを引き継ぎ、出来高を伴いながら大幅に上昇しました。
1ドル128円台から一気に2円安の130円台まで円安に触れたことで、自動車などの輸出セクターが買われ、海運やファーストリテイリングなど景気敏感株や主力の値がさ株が買われました。
三菱UFJなどのメガバンクは直近の過熱感から利益確定に押されました。
米国市場情報
米国17日の米国市場は反落しました。
NYダウ平均 33,310.85ドル(-391.76 -1.14%)
S&P500 3,990.97ポイント(-8.12 -0.20%)
ナスダック総合指数 11,095.11ポイント(+15.95 +0.14%)
連休明けの米国市場は、ゴールドマンサックス の決算が嫌気され、前週発表の銀行株含め下落しました。
NY連銀景気指数が予想を大幅に下回ったことも、先行きの景気後退懸念もあり市場は警戒が強まっていて、やや様子見もありまちまちな動きとなりました。
ユナイテッド航空は、今年の収益は昨年2022年の4倍の収益を予想しており、航空業界の復活に注目が集まります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆2776億円、売買高は14億987万株でした。
東証プライムの値上がり株は1600、値下がり株は188、変わらずは50でした。
精密機器、医薬品、輸送用機器、その他製品、機械、電気機器、陸運業など景気敏感ならディフェンシブの一角が買われました。
銀行のみが下落のほぼ全面高となりました。
テクニカル的に髭の短い大きな陽線で買いの勢いが強く、一目均衡表の転換線と25移動平均線をまたぎ取引を終えました。
日経平均じたいはダブルボトムを形成。底打ちを確認しながら27,000円を挑戦する動きになります。
夕方の日銀黒田総裁の会見で現状の±0.5%から引き上げる予定はないとのことですが、先月の市場の対話を無視したこともあり継続して警戒はする必要はありますが、ひとまず投資家心理は安心感を得たのではないでしょうか。
本日はリスクオンムードと、空売りの買い戻しなどもあり大幅に上昇しましたが、今夜の米国は米国小売売上高やPPIの発表もあり、明日は過熱感から少し解放される見通しと思われるので、押し目を拾うスタンスで落ち着いて参入するのがよいでしょう。
トヨタ自動車(7203)は底打ちからの25日移動平均線と一目均衡表の基準線と強い抵抗のある指標から大幅に反発したので注目してみましょう。
またトリケミカル研究所(4369)もテクニカルではいい位置にあるのでウォッチしてみましょう。
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