東証市場概況
2022年12月20日の東証市場は大幅に続落しました。
日経平均株価は前日比-669円61銭(-2.46%)の26,568円03銭でした。
米国市場が週をまたぎ続落。日本市場も朝は売り先行するも押し目買いはいるなど200日線をはんでの攻防でしたが、午後の日銀による金利緩和修正のニュースにより、日経先物の急落と円高が加速しました。
銀行や保険などの金融関連は大きく買われましたが、ハイテク株や景気敏感株などは軒並みきつい売りにさらされました。
反面、メガバンクや地銀、大手生保・損保などの金融銘柄は物色されました。
年末・年始からの投資戦略にも関わる本日の日銀の金融緩和修正。引き続き動向に注目が集まります。
米国市場情報
米国20日の米国市場は続落しました。
NYダウ平均 32,757.54ドル(-162.92 -0.49%)
ナスダック指数 10,546.03ポイント(-159.38 -1.49%)
S&P500 3,817.66ポイント(-34.70 -0.90%)
週明けの米国市場は下落しました。前週の大幅な下落から寄り付き時は買い戻しが入りましたが、FRBによる長期的な金融引き締めによる景気への影響、そして足下の景気悪化が嫌気され3指標そろって下落しました。
FRBによる金融引き締めはある程度耐性はつきつつあるとみえますが、米国企業の相次ぐ下方修正など実体経済の先行きがそこまで織り込まれていないことが米国市場の変動性が高まっているとみえます。
今週の米国市場は週末にはクリスマス休暇もあり一進一退の動きになると予測できます。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね4兆757億円、売買高は18億4392万株でした。
東証プライムの値上がり株は205、値下がり株は1612、変わらずは21でした。
テクニカル的には200日移動平均線付近から取引が始まり、押し目買いなどもあり方向感のないかんじでしたが、大きく動き出したのは後場。
休憩時間内に発表された日銀による長期金利の変動幅をプラスマイナス0.50%に拡大したことで実質利上げととらえられ、債券が下落(金利が上昇)したことでドル円レートも133円台へ急落したことで、輸出株などを中心に売られ、益回りの低いグロース・ハイテク株などは軒並み下落しました。
日経平均株価に関しては一目均衡表の雲を一気に抜けたので警戒すべき位置にあります。TOPIXおよびマザーズは一目均衡表の先行スパン2付近で下げ止まりましたがら明日以降のサポートラインとして注視するようにしましょう。
一時的に大きく下落したことで自立反発などもあり得ますが、まだ下げ止まりのサインもないのでしばらく観望するのが良いでしょう。
バリュー株などはPERなどをみると割安感のえる銘柄は見受けられますが、金利拡大による影響などがある程度織り込まれから参入するのが良いといえます。
日銀黒田総裁の任期が来年春ということもあり、後任はわかりませんが、日本の金融緩和政策がこのまま継続するとも思っていなかったので、いずれは金融緩和の締め付けがおこるとは思っていましたが、このタイミングでぶつけてきたことは正直驚きました。
年末もあと少しというタイミングですが、今日の日銀のスタンスを見る限りは、日本も金融引き締めに対しては少しずつでも耐性をつけていくべきと思いました。
長年ゼロ金利だった日本、特に銀行株などの金融株は日銀総裁の後任が決まるまでは継続して注目してみましょう。
特に地銀などは値頃感のある銘柄も多くいくつか紹介しておきましょう。
滋賀銀行(8366)、千葉銀行(8331)、大垣共立銀行(8361)など注目してみましょう。
金融政策などについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
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