東証市場概況
2022年12月19日の東証市場情報は続落しました。
日経平均株価は前日比-289円48銭(-1.05%)の27,237円64銭でした。
週末の米国市場が3指標そろって続落、日本も米国の金融引き締めによるリセッションが懸念され3日続落しました。
レーザーテックなどの半導体関連、自動車などハイテク株から景気敏感株まで幅広い銘柄に売りが出ましたが、利上げによる収益改善の思惑から銀行株などは買われました。
米国市場情報
米国16日の米国市場は続落しました。
NYダウ平均 32,920.46ドル(-281.76 -0.85%)
S&P500 3,852.36ポイント(-43.39 -1.11%)
ナスダック指数 10,705.41ポイント(-105.12 -0.97%)
欧米の政策金利が出揃い、世界的に利上げに前向きなタカ派姿勢を示したことで、利上げ長期化によるリセッションが警戒、3指標そろって大きく下落しました。
また株価指数先物、オプション、個別株のオプションの精算がかさなるトリプルウィッチングも重なり、値動きの荒い1日となりした。
ベンチマークとなるS&P500は1%安と大きく下落し弱気相場継続による投資家心理の悪化が懸念されます。
利上げが緩むと織り込んでいた株式市場では、やはり来年のターミナルレートが予想よりも上がったことが嫌気されているので、市場がそのことを織り込み市場が落ち着くまでは観望するくらいのスタンスがよいでしょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆3596億円、売買高は9億7132万株でした。東証プライムの値上がり株は667、値下がり株は1082、変わらずは90でした。
銀行が上昇率一位で、パルプ・紙、水産・農林、倉庫・輸送関連、保険など金融系から素材の一角と内需の一角が買われました。
鉱業は下落がきつく、海運も利益確定の売りを浴びせられました。
テクニカル的には前日の終値から大きく窓を開けて下落。上下に髭のある陰線で、方向感の掴めない形となりました。サポートとして意識される200日移動平均線には支えられましたが、この支えを割り込むと、投資家心理がさらに悪化すると思われ危険な位置にあることは念頭におきましょう。
日米共に直近の下落から自主反発もあるタイミングではありますが、まだ下げ止まりのサインもないのでいきなり大きなポジションでの売買は控えるようにしましょう。
利上げによる景気減速に関しては、以前からある程度は織り込まれていたので、現在の相場調整が終わり次第、トレンドが転換するとは思いますが、年内の取引期間が残りわずかなことを考えるともしかすると年明けになるとも思われるので、年内は極力大きくポジションを傾けるのは避け、内需などディフェンシブを中心として売買するのも必要な戦略といえます。
また週後半にかけ米国PCEコアデフレータなどのこれまた株式市場に影響を与えかねない指標発表も控えており警戒が必要です。
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