東証市場概況
2022年12月13日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+112円52銭(+0.40%)の27,954円85銭でした。
米国市場が3指標そろって上昇した流れを受け日本市場も取引開始時は買いが先行しました。
買い一巡後はすぐさま利益確定の売りに押されそのまま軟調なまま取引を終えました。
本日も海運が日経市場を主導、ほかレーザーテックなどの半導体の一角、ファーストリテイリングなど主力の値がさ株が買われました。
日本時間今夜未明に発表される米国CPI、明日は日銀短観を控えており、売買代金が示す通り積極的な売買は見送られました。
米国市場情報
米国12日の米国株式市場は反発しました。
NYダウ 34,005.04ドル(+528.58 +1.58%)
S&P500 3,990.56ポイント(+56.18 +1.43%)
ナスダック指数 11,143.74ポイント(+139.12 +1.26%)
休み明けの米国市場は3指標そろって反発する強い市場となりました。
今週はCPIやFOMC、小売売上高と重要な経済イベントを控えていることもあり、前週大きく売られらた反動からイベント前に買い戻す動きとなりました。
市場の関心はやはりFOMCで、鈍化傾向にあるCPIが市場予測通りまたは下回るようなら明日のFOMCで利上げが緩む期待が残ります。
今回のFOMCは年内最後ということもあり、来年に向けてパウエル議長がどんな発言をするのか注目が集まります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆4260億円、売買高は9億6868万株でした。東証プライムの値上がり株は1075、値下がり株は658、変わらずは103でした。
海運は本日も上昇率一位、ほか医薬品、倉庫・輸送関連、保険、空運、その他金融など景気敏感、内需の一部、金融系が買われました。
ゴム製品、電気・ガス、小売、不動産、精密機器のみ下落しました。
テクニカル的には前日の高値を飛び越え上昇。抵抗と意識される25日移動平均線および一目均衡表の転換線を抜けましたが、上下に髭ある陰線で利益確定の売りに押されました。
一目均衡表の基準線・転換線、25日移動平均線にささえられ、明日以降外部要因の影響が想定内なら日経平均は28,000円を目指す勢いといえます。
今週は重要経済指標を控えており、まずは日本時間今夜に発表される米国CPI。こちらがFOMCでの利上げペースの参考値となりうるので、市場予想に対して上か下か見極める必要があります。
市場予想を上回る結果となれば強いインフレを抑制するためにFRBによる金融引き締めがさらに長期化する懸念がありますが、いずれにせよアク抜きから予想とは反対の動きになることもあるので、マーケットの反応をみてから参入しても遅くはないでしょう。
明日は日本国内は日銀短観、そして重要イベントのFOMC政策金利を控えていますが、仮に今夜のCPIの発表後の米国株式市場の変動よりは影響度は低いことも想定されます。
アメリカの有識者では米国株式市場は底打ちの意見や、来年の米国経済の冷え込みは織り込みずみなので株価は強気相場入りするなどの意見もあり情報が交錯していますが、マーケットの評価をみてついていくようなスタンスでよいと言えます。
物色対象はITやDX、AIなど来年に向けて物色したいところです。
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