東証市場概況
2022年11月18日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-30円80銭(-0.11%)の27,899円77銭でした。
米国市場、FOMC高官によるタカ派発言により下落。半導体エヌビディアの決算内容が好感され朝一は半導体株を中心に日本市場も買われました。
取引開始時は上げ幅を100円ほど上げ、節目の28,000円に到達後はすぐさま利益確定の売りに押され下落。方向感のないまままちまちな相場で取引を終えました。
28,000円の強い抵抗が顕在化した形となりました。
米国市場情報
米国17日の米国市場は小幅に続落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-7.51ドル(-0.02%)の33,546.32ドルでした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-38.70ポイント(-0.35%)の11,144.96ポイント
S&P500は前日比-12.23ポイント(-0.31%)の33,946.56ポイントでした。
FOMCでもタカ派よりのセントルイス連銀のブラード総裁が引き続き利上げに前向きな発言が、長期にわたる金融引き締めが警戒され3指標そろって下落。
CPI、PPIと利上げ緩和の思惑による株式市場に動揺が走り投資家心理が悪化しました。
また米国10年長期金利も上昇、ドルも買い戻されドル高となりました。
ダウは一時300ドルを超えるほど下落しましたが、値頃感および空売りの買い戻しなどで前日とほぼ横ばいとやや様子見に終わりました。
NYダウは横ばい、ドル指数、長期金利は最終的にわずかに変動した程度で少し不気味な相場といえます。
引き続き米国の政策金利、為替、株式市場など警戒が必要です。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆9864億円、売買高は11億2625万株でした。東証プライムの値上がり株は986、値下がり株は753、変わらずは97と、拮抗した形になりました。
保険、医薬品、電気・ガス、食料品などの内需・ディフェンシブがおもに上昇しました。
海運は下落がきつく、前日大きく上げた陸運、空運は利益確定の売りに押されました。
テクニカル的には一目均衡表の転換線に支えられる形で、上下髭を持つ長い陰線でした。週末前の利益確定もあり長い陰線となりました。
週足では先週の大幅な上昇から、今週は先週の高値を切り下げた形で、積極的に上値を試すには至りませんでした。
動きにくい相場になり、オシレータ系指標など考慮すると上昇か下落どちらかに大きく動くエネルギーがたまってきているとみていいでしょう。
予想以上に28,000円の壁が高いことが認識された1週間で、一度大きく調整した方がその後の上昇に弾みがつくといえるでしょう。
小型・中型株は引き続き注目で、前日紹介したラクモ(4060)は本日9%を超える大躍進でした。
短期の利益確定の売りに注意しつつ、継続して注目してみる価値はありそうです。
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