東証市場概況
2022年11月11日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+817円47銭(+2.98%)の28,263円57銭でした。
米国CPIが市場予想を下回ったことで、利上げペースの鈍化が期待され米国株式市場が力強く上昇した流れを受け、日本市場も節目の28,000円を超える上げ幅をみせました。
前日軟調だった半導体セクターもしっかり買われ、東京エレクトロンやアドバンテストなど主力の半導体株が買われました。
今週でおおかた主要企業の決算を終える日本市場、週明けからの銘柄物色が中心となります。
米国市場情報
米国10日の米国市場は大幅に反発しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+1201.43ドル(+3.70%)の33,715.37ドルでした。
S&P500は前日比+207.80ポイント(+5.54%)の3,956.37ポイント
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+760.97ポイント(+7.35%)の11,114.15ポイントでした。
米国10月CPIが市場予想を下回る結果でFRBによる利上げが緩和するとの期待で、NY市場は3指標そろって大きく上昇しました。
長期金利も3.8%台へ下落、ドルインデックスも下落し、為替相場も1ドル140円台までドルが売られました。
長期金利下落によりSOX指数も10%高と大きく上昇。半導体、ハイテク株も買われました。
VIX指数も24ポイント台へ下落、引き続き米国市場がトレンド復帰なるか注目です。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね4兆8749億円、売買高は17億4368万株と活況となりました。東証プライムの値上がり株は1260、値下がり株は517、変わらずは59でした。
電気機器、サービス、化学、ゴム製品、精密機器、機械など景気敏感、素材系、内需の一角が上昇しました。
空運や陸運が利益確定の売りに押され、米国長期金利下落により銀行業も売られ、食料品や農林・水産など内需系も下落しました。
テクニカル的には前日の終値から窓をあけて取引を開始。髭が短い大きい陽線で買いの勢いを物語っています。
75日移動平均線やボリンジャーバンドの2σを超え、利益確定をはさみながら29,000円を目指す勢いとなるでしょう。
中間選挙の不確実性を払拭するかのような勢いが株式市場に流れました。懸念されていた米国CPIも鈍化傾向とあり、利上げへの警戒心が緩みました。
高止まりしていた米国10年金利も3.8%台へ落ち込み、ハイテク・グロース株が物色されました。
米国中間選挙のすべての結果が出るのはしばらくかかりそうですが、多少の変動はあると思われますが、しばらくは景気敏感株や半導体ハイテク銘柄は物色対象となりそうです。
空運などの旅行関連は利益確定の売りに注意。エアトリなどは週明けの決算を確認次第、参入するのもテクニカル的には面白そうです。
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