(最終更新日:2022.11.10)

2022年11月10日の株式市場概況

東証市場概況 

2022年11月10日の東証市場は続落しました。

日経平均株価は前日比-270円33銭(-0.98%)の27,446円10銭でした。

米国CPI発表前による様子見、FTX買収絡みによる仮想通貨下落、米国民主党が予想以上に善戦しているなどで、米国株式市場がリスク回避の売りに押され下落。

日本市場もその流れを受け、広い銘柄に売りが出ました。

前日に紹介したJDSCなどのように決算内容が好感された銘柄は買われましたが、押し目を拾う動きは限定的で、支えと意識していた指標もあっさり割り込み、投資家のセンチメントの悪化が伺えます。

節目の27,000円は割り込みませんでしたが、今夜の米国CPI発表など、少し警戒が必要です。

米国市場情報

米国9日の米国市場は反落しました。

NYダウ工業株30種平均は前日比-646.89ドル(-1.95%)の32,513.94ドルでした。

S&P500は前日比-79.54ポイント(-2.08%)の3,748.57ポイント

ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-263.03ポイント(-2.48%)の10,353.17ポイント

米国中間選挙において、予想以上に民主党政権が優勢のため政治の先行き不安が再燃。結果発表までしばらくかかるとの見方から売りが先行しました。

中間選挙の結果を待たずして、米国市場では10日の米国CPIに関心がいき、物価指数が市場予想以上のものとなればFRBによる利上げが進むとの見方もあり、リスク回避の売りにさらされました。

もっともNY市場は急ピッチで上昇したぶん利益確定の売りもはいったこと、そして暗号資産取引所絡みによる仮想通貨の急落など投資家のセンチメントが悪化した形となりました。

東証市場情報

東証プライムの売買代金は概ね3兆812億円、売買高は12億7037万株でした。東証プライム全体の値上がり株は620、値下がりは1141、変わらずは76でした。

パルプ・紙、食料品、銀行業、建設、電気・ガスなど素材系の一角、内需などが買われました。

空運、陸運は前半は押し目を拾う動きでしたが、力強さにかける値動きで午後から失速、上昇から一転下落して取引を終えました。

テクニカル的には前日の終値から窓を開けて取引スタート。下髭の長い陰線で、押し目買いと高値警戒感が入り様子見が伺えます。

75日移動平均線をあっさり割り込み、一目均衡表の先行線2と雲に支えられる形になりましたが、明日以降さらに投資家心理が悪化するとさらに調整が続くことに警戒しましょう。

前日の解説でも米国中間選挙、CPIの結果が出揃うまでは観望するのが良さそうですと解説。とくに米国中間選挙の予想外の民主党善戦、そして仮想通貨ビットコインの急落、そして米国CPIを迎えるなど神経質な動きになってきました。

米国中間選挙に関しては1週間は結果集計にかかるとの報道もあり、その不確実性が嫌気されたといえるでしょう。

明日は週末要因もあり前半は変動性の高い相場に注意。決算銘柄も物色しつつ、新たにポジションをとるのは週明けからでもよさそうです。

現在保持している銘柄は利益がでているなら損切りのポイントは少し深めにするのもよさそうです。

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