東証市場概況
2022年11月9日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-155円68銭(-0.56%)の27,716円16銭でした。
前日までの急ピッチな上昇と節目の28,000円を目前に日本市場は利益確定の売りに押されました。
時間外の米国株価先物指数の軟調な動き、香港ハンセン指数や上海市場が軟調になったことも、日本市場の売りに繋がりました。
個別では好決算を手がかりに買われた銘柄もあるなどしましたが、ファーストリテイリングや任天堂など主力の値がさ株が下落したことも日経相場の上値重しとなりました。
レーザーテックや東京エレクトロンなどの半導体セクター、村田製作所などのハイテク株は本日も強い動きとなりました。
米国市場情報
米国8日の米国市場は続伸しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+333.83ドル(+1.02%)の33,160.83ドルでした。
S&P500は前日比+21.31ポイント(+0.56%)の3,828.11ポイント
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+51.68ポイント(+0.49%)の10,616.20ポイントでした。
米国中間選挙が始まり与党である民主党劣勢、下院での共和党が優勢となりつつあり、ねじれ議会による政策決定の遅れ、過度な政策の決定が進まないと期待されて3指標揃って上昇しました。
ねじれ議会の期待による株買いの勢いは強いですが、中間選挙の結果が出るまでは過度な期待は禁物といえるでしょう。
NYダウ平均は中盤に急落する場面があり、特段の材料はありませんでしたが、暗号資産バイナンスが同業FTXの買収の報道が出たことで仮想通貨が下落したことが主な要因といえるでしょう。
日本時間今夜未明には中間選挙の結果が出揃う予定ですので注目が集まります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆3915億円、売買高は12億8177万株でした。東証プライムの値上がり株は880、値下がり株は865、変わらずは92と拮抗したかたちとなりました。
海運は本日も上昇率上位、パルプ・紙、金属製品、化学など素材系が比較的買われました。
コロナ第8波の懸念などで空運や陸運は冴えない動きとなりました。
テクニカル的には前日の高値と安値を切り下げましたが、ほぼ持ち合いの形。75日移動平均線には支えられましたが、国内は決算相場以外大きく買われる要素もなく、明日以降支えと意識される75日移動平均線の上で耐えられるかがポイントです。
米国の中間選挙では下院は共和党優勢との報道はされていますが、結果が出揃うまでは観望するのもよいでしょう。
過去のアノマリー(経験則)では米国中間選挙後は株買いが加速したことが多く、今回もその思惑で米国市場は大きく上昇していますが、過去と同じように動くとは言い切れないので、中間選挙および、翌日の米国CPIの結果が出揃う来週以降から、参入するのが得策と言えそうです。
国内は今週でほとんどの主要企業の決算が出揃うので、週末はファンダメンタルのしっかりした銘柄を選ぶのもよい戦略です。
データサイエンスやAIなどのサービスを提供するJDSC(4418)、本日発表の業績は予想通りでしたが、自社株買いや三井物産との提携など中長期で注目してみるのもよさそうです。
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