東証市場概況
2022年10月28日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-240円04銭(-0.88%)の27,105円20銭でした。
前日に続き米国株式市場のNYダウのみ上昇するまちまちな結果を受け、日本市場もリスク回避ムードおよび今夜発表の米国PCEデフレータの結果を控え様子見ムードが広がり売りが優勢でした。
下げ幅は一時300円を超え、節目の27,000円を割り込んだ後は値頃感から買い戻しも入り下げ幅を縮め取引を終えました。
前日の解説でも200日移動平均線を境にダマシの可能性もありと解説。本日200日移動平均線で抵抗にあい終値で割り込みダマシに終わりました。
香港市場や上海、深圳市場などアジア市場が下落したことも日本市場の向かい風となりました。
ナスダック指数が下落したとこで、日本市場も東京エレクトロンやレーザーテックなどの半導体銘柄が売られたほか、主力値がさ株のファーストリテイリングやソフトバンクグループなども下落しました。
米国市場情報
米国27日の米国市場はNYダウの続伸のまちまちな結果となりました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+194.17ドル(+0.61%)の32,033.28ドルでした。
S&P500は前日比-23.21ポイント(-0.61%)の3807.39ポイント
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-178.31(-1.63%)10,792.68でした。
米国GDPが予想を上回る結果となりリセッション懸念が後退。米国長期金利が低下したことも加わりNYダウは上昇しました。
GDPデフレータは4.1%と前回の9.0%および市場予想からも下回り、インフレが低下。FRBによる利上げペース鈍化の思惑もあり投資家心理が好転しました。
しかしFacebookを提供するメタの決算は冴えない結果となりナスダック指数の下落なつながりました。
またApple決算も予想を上まわる結果でしたが、iPhoneの売上予想を下回る結果だでしたが、自社予想は上回り堅調な印象を与えました。
メタもAppleもデジタル広告が軟調で、先行きの景気悪化に具広告費を絞る企業が増えたととらえられます。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は5兆7689億円と大盛況、売買高は24億1034万株でした。東証プライムの値上がり株は598、値下がり株は1170、変わらずは66でした。
輸送用機器、陸運、サービス、ゴム、景気敏感が買われ、不動産、水産・農林、医薬品などの内需・ディフェンシブ株も買われました。
テクニカル的には前日の終値より窓をあけて下落。上下の髭が短く実体の短い迷いの形。週足では一目均衡表の雲に入り、25日移動平均線に押さえられ、前週からは上昇しつつも力強さにかける1週間でした。
今夜の米国PCEコアデフレータの結果次第では、さらに下落する恐れもありますので警戒が必要です。
一方ファンダメンタル的には米国企業の決算では市場予想を上回る業績を発表する企業も多く、FRBによる金融引き締めによる影響も限定的となっており、あく抜け次第では大きく上昇するエネルギーも残されている印象です。
米国市場の結果次第では、半導体に加え海運なども注目してみましょう。
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