東証市場概況
2022年10月18日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+380円35銭(+1.42%)の27,156円14銭でした。
イギリス景気刺激策撤回による財政懸念後退、米大手銀行決算で市場予想を上回る決算結果に投資家心理が好転し、米国株式市場3指標揃って上昇。
日本市場もその流れを受けリスク回避モードが後退、取引開始時から買いが先行して取引開始しました。
また時間外の米国株価先物指数の堅調な動き、香港や韓国などアジア市場も堅調な動きを追い風に、ハイテク株を中心に買われ節目の27,000円に乗せて取引を終えました。
米国市場情報
米国17日の米国市場は続伸しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+550.99ドル(+1.86%)の30,185.82ドルでした。
S&P500は前日比+94.88(+2.65%)の3,677.95
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+354.41(+3.41%)の10,675.80
イギリスの経済刺激策撤廃による財政悪化懸念が後退。投資家心理が改善し、寄り付き後から上昇し堅調なまま取引を終えました。
また先週の下落要因となった雇用統計や消費者物価指数を通過し悪材料が出尽くしたこと、長期金利も下落したことも株式市場に資金が流れました。
バンクオブアメリカなど米大手銀行も米国の利上げによる利息収入が改善、市場予想を上回ったことも銀行株の買い支えにつながりました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆7486億円、売買高は11億600万株でした。東証プライムの値上がり株は1587株、値下がり株は208株、変わらずは42でした。
精密機器、サービス、医薬品、保険、電気機器、空運など景気敏感から内需・ディフェンシブ、金融などバランスよく買われました。反面、鉱業、石油・石炭、パルプ・紙など資源関連および素材系の一角は下落しました。
テクニカル的に前日から上離れして取引スタート。利益確定により一時27,000円を割り込みましたが、買い戻しも手伝い下げ幅を強く戻しながら取引を終えました。
抵抗と意識していた25日移動平均線を支えに、一目均衡表の基準線と転換線をあっさり上抜きました。
上値は200日移動平均線に抑えられ、明日以降この200日移動平均線を超えて27,500円を目指すか、反対に200日移動平均線を抵抗に下がるかを確認するポイントとなります。
先週のイギリスの財政懸念および米国のCPIなどで混乱した世界的な株式市場の混乱。週を明けアク抜き感、そしてPERなどを参考に割安感から大きく買われ出しました。
昨日の解説でも東証が開示する投資部門別売買状況でも外国人投資家が買い越していると説明し、日本市場にもやや株買いムードが高まってきました。
もちろん日米ともに業績相場に移行していることはたしかで、国内では昨日決算だったクラウド会計サービスを提供するマネーフォワード(3994)は、通期の業績予想売上高を上方修正しストップ高となりました。
昨日も大きく上昇したテラスカイ(3915)も本日も8%高となり、過熱感が解消されたタイミングで参入してみる価値はあるでしょう。
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