東証市場概況
2022年10月14日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+853円34銭(+3.25%)の27,090円76銭でした。
米国CPI(消費者物価指数)発表後、市場予想を上回る結果となりましたが、市場は悪材料出尽くしとなり、米国株式市場は3指標そろって強く上昇しました。
日本市場もその流れを受け取引開始時より買いが先行、850円を超える上昇幅で取引を終えました。
直近の1,000円を超える下落による反発、空売りの買い戻しなども手伝い一時は900円を超える勢いとなりました。
固唾を飲んでウォッチした米国CPI、株式市場にはプラスの要因となりました。
米国市場情報
米国13日の米国市場は反発しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+827.87ドル(+2.83%)の30,038.72ドルと3万ドルを回復しました。
S&P500は前日比+92.88(+.2.60%)の3,669.91でした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+232.05(+2.23%)の10,649.15でした。
注目していた米国CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回る結果に。結果発表後は時間外の米国株価先物指数が急落、NY市場取引開始も売りが先行し、ダウは一時549ドルを超えるほど下落しました。
前日のPPIにおける株式市場への影響、米国のインフレも高止まりの中、悪材料出尽くし感から売り一巡後は、力強い勢いでプラス圏内へ反転。
そのままマイナス分を打ち消し、NYダウは3万ドルを復帰。ほかの2指標そろって米国株式市場は大きく動き出しました。
今夜も米国ミシガン大学消費者信頼感指数など、明日以降から上昇トレンド転換継続なるか動向に注目です。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆2061億円、売買高は13億1931万株でした。東証プライムの値上がり株は1751、値下がり株は61、変わらずは25でした。
精密機器が上昇率一位、ディフェンシブ関連の医薬品、その他金融、証券先物、保険など金融関連も買われました。
個別では東京エレクトロンやアドバンテスト、SUMCOなど半導体関連が買われ、昨日のブログで解説したようにCPIの結果が株式市場にプラス要因となるなら半導体ハイテク株などは要注目としていました。
反面一昨日のブログでインバウンドや旅行関連は利益確定の売りを懸念していましまが、空運、陸運などは本日も弱い動きとなりましたが、33業種すべて上昇する全面高となりました。
テクニカル的には前日の終値から窓あけをして取引スタート。25日米移動平均線がかかる付近で利益確定に押されました。
上昇の勢いは強いととらえられますが、25日移動平均線で上値の抵抗、一目均衡表でみると基準線で抵抗と、高値の抵抗となるポイントが気にかかるところです。
直近の不安定な株式市場の値動きで、陽線の勢いは強くポジティブな面でもありますが、25日移動平均線、基準線など抵抗と意識された場合、週末の米国株式市場の結果によっては、ふたたび調整に入ることもありえることは頭の片隅にいれておきましょう。
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