東証市場概況
2022年10月13日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-159円41銭(-0.60%)の26,237円42銭でした。
米国9月FOMC議事録公表後、米国金融引き締めの継続が嫌気され下落。本日発表の米国CPI発表を控えリスク回避の売りに押されました。
取引時間中は買いは控えられ売りが優勢、引け間際に一段と下げ幅を拡大し、後味の悪い終わり方となりました。
昨日の解説でインバウンドと旅行関連の利益確定に注意と解説し、さっそく空運株などは利益確定の売りに押されました。
日本時間今夜に発表される米国CPI(消費者物価指数)の結果次第では、株式市場にとってプラスになるかマイナスになるか注目が集まります。
米国市場情報
米国12日の米国市場は反落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-28.34ドル(-0.10%)の29,210,85ドルでした。
S&P500は前日比-11.81(-0.33%)の3,577.03でした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-9.09(-0.09%)の10,417.10でした、
9月FOMC議事録が公表され、『金融引き締めが小さいとコストがかかる』示された。労働市場縮小など伴っても金融引き締めは継続すると改めて強調されました。
もっともNY市場取引前に発表された9月生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回り、インフレ抑制のためさらなる利上げが警戒され売りが先行しました。
債券市場の調整による米国10年金利がわずかに下落したことで、株式市場はすぐに買い戻されましたが、FOMC議事録公開後は再び下落に転じ3指標そろって方向感のないままマイナス圏で取引をおえました。
米国13日には消費者物価指数(CPI)発表を控えていますので、継続してウォッチするようにしましょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆4558億円、売買高は10億4287万株でした。東証プライムの値上がり株は341、値下がり株は1447、変わらずは49でした。
鉱業、ゴム製品、海運、水産・農林、輸送機器の資源関連から素材、内需、景気敏感のみの5業種が買われました。
空運、サービスは売りに押されました。
テクニカル的には前日の高値と安値を切り下げ下落トレンド継続。ボリンジャーバンドの1σに支えられ、前日は一目均衡表の転換線に上値を押さえれましたが、本日は転換線にすら届かなく抵抗と意識されました。
オシレータ指標であるRSIも40付近で停滞、下げ止まりのように見えて、下値を試すおそれもあります。
今夜のCPIの結果次第では株式市場も回復に向かうと期待したいところですが、日本国内は24年ぶりの円安。
為替介入から約1ヶ月弱を過ぎ再び1ドル146円まで円安に振れ、内需関連に関しても原材料コスト高など影響が出始めてもおかしくないタイミングですので、内需・ディフェンシブ関連も安易な買いを控え、米国株式市場および今夜のCPIの結果を確認するまでは積極的にポジションとるのは控えた方がよいでしょう。
結果次第では直近で大きく下落したハイテク株、半導体関連などは物色する戦略となります。
この記事へのコメントはありません。