東証市場概況
2022年10月12日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-4円42銭(-0.02%)の26,396円83銭と小幅に下落しました。
米国市場のNYダウのみ上昇、ナスダックは5日続落の年初最安値を更新するまちまちな動きを受け、日本市場も方向感のないまちまちな動きで取引を終えました。
日本時間今夜未明に発表される9月FOMC議事録、明日は米国9月CPI(消費者物価指数)の発表を控えリスク回避による様子見ムードとなり、米国ナスダックおよびSOX指数の下落により日本国内の半導体ハイテク株が軒並み軟調な動きとなりました。
米国市場情報
米国11日の米国市場は小幅に反発しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+36.31ドル(+0.12%)の29,239.19ドルでした。
S&P500は前日比-23.55(-0.65%)の3,588.84でした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-115.91(-1.10%)の10,426.19でした。
米国のインフレの参考となる経済指標発表控える中リスクオフムードにより米国3指標はまちまちな動きとなりました。
NYダウは値頃感から午前の取引開始より買い戻しが優勢で、投資判断を買いとされたアムジェン、またウォルマートなどのディフェンシブ関連を中心に買われました。
しかしイギリスのベイリー英中央銀行総裁による発言が株式市場に動揺をきたしました。イギリスは今週末を期限としていた債券購入プログラムを予定通り今週末で終了とし、不安定だった英債券市場の安定化を図るため、期限の延長が期待されていた市場からは動揺が走りました。
米国内では明日のFOMC議事録、そしてインフレの参考となるCPIなどの発表を控え、リスク回避の動きから引けにかけて失速し、上げ幅は小幅となりました。
特にCPIに関してはインフレ鈍化の傾向がなければ、11月からの利上げは0.75%が確実とみられ、前週の雇用統計後の株式市場同様に株式市場への変動を高めるおそれがあります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆8020億円、売買高は11億6494万株でした。東証プライムの値上がり株は775株、値下がり株は981株、変わらずは80株と値下がり株が過半数を超えました。
旅行需要増の期待で本日も空運は買われました。小売、倉庫・輸送関連、陸運、サービス、不動産など内需などは買われました。電気・ガス、鉱業、パルプ・紙、非鉄金属、ガラス・土石など資源関連から素材系は下落しました。
テクニカル的にはボリンジャーバンドの1σに支えられ、一目均衡表の転換線に上値を押さえられる形で、テクニカル指標的にはわかりやすい位置に収まりました。
高値と安値は切り下げ下落トレンド継続、ボラも小さく方向感ない迷いの形になりました。
今夜から週末にかけて米国のFOMC議事録およびCPIなど株式市場への変動を与える要因となりますので、ロングおよびショート含め引き続き様子見がベストと言えるでしょう。
インバウンド関連や旅行関連は短期的な利益確定の売りに注意しましょう。
小売では大丸を運営するJ.フロントリテイリング(8234)なども安値を切り上げ上昇トレンドとなっていますので、注目してみる価値はありそうです。
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