東証市場概況
2022年10月7日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-195円19銭(-0.71%)の27,116円11銭でした。
米国長期金利が3.8%台へ上昇および米国FOMC委員によるタカ派発言が嫌気され、米国市場が3指標そろって下落。
日本市場もその流れを受け売りが先行しました。下げ幅は一時380円を超えましたが、押し目を拾う動きや、主力のハイテク半導体関連株を中心に買い戻され下げ幅を縮め、節目の27,000円を割り込まずに取引を終えました。
米国市場情報
米国6日の米国市場は続落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-346.93ドル(-1.15%)の29,926.94ドルでした。
S&P500は前日比-38.76(-1.02%)の3,744.52ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-75.33(-0.68%)の11,073.31でした。
ミネアポリス連銀、シカゴ連銀総裁など複数のFOMC委員の発言がタカ派姿勢(利上げに前向き)を示したことで、長期的な利上げによるリセッションが懸念され下げ幅を拡大、NYダウは3万ドルを割り込みました。
週前半では米国各経済指標の弱い内容により利上げが和らぐとの期待で上昇していましたが、長期に渡る金融引き締めが株式市場にはネガティブにとらえられました。
そして来週から本格化する決算などで警戒心が高まっていることも株式市場の変動性を高めました。
今夜の米国市場は9月失業率と非農業部門雇用者数など重要な経済指標が発表されますのでウォッチするようにしましょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆7196億円、売買高は11億1100万株でした。東証プライムの値上がり株は500、値下がり株は1254、変わらずは82でした。
旅行関連の陸運、空運のみが上昇、水産・農林、倉庫・運輸関連などの内需やロジスティクス関連などが買われました。海運、保険はきつい下落となりました。
テクニカル的には高値と安値を切り下げて形でも下落。5日移動平均線に支えられる形で、一目均衡表の基準線付近で上値をおさえられました。週明けから解説している通りの動きになり、強い抵抗があると認識できます。週足では前週の高値を切り上げ安値を切り下げての持ち合い。
決算も入り決算相場になることは念頭に入れましょう。
特に欧米の恐怖指数VIX指数やVSTOXXも30ポイントに近づいています。日本市場が強い抵抗とする指標がある中、ここからさらに下げる場合はより深い調整局面に注意が必要です。
足元の国内では安川電機(6506)が本日第2四半期決算でした。前年期よりは増収増益でした。2023年2月期連結予想の営業利益達成率では45%で、週明けの株価に織り込まれると思いますが、マーケットがどう評価するのか注目です。
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